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先生のおすすめ図書館
「先生のおすすめ図書館」をご覧いただきありがとうございます! この記事では、KECのスタッフが生徒へ向けて、plus-ultra(さらに向こうへ)な気持ちを後押しできるような、とびっきりのおすすめ図書を紹介していきます。保育園/幼稚園へお通いの幼児から、高校生まで、それぞれの年代の子どもたちへおすすめの図書が揃いました。どうぞお楽しみに!
KEC先生のおすすめ図書館はYoutubeでも公開しております。ぜひチェックしてください☆
幼児 向け
英語でもよめる できるかな?あたまからつまさきまで
(著:エリック・カール 出版:偕成社)
いろんな動物が、首を回したり足をあげたりして体操している絵本です! お子さんと一緒に読みながら、「これできる?」と一緒に体操するのが楽しいポイントです☆ 小さい子でも、繰り返しの表現が多いため、英語でも日本語でも楽しめるのも素敵なところですね。歌もあるのでよかったら挑戦してみてください!
真似っこができるようになった子から楽しめます! 小さいときから英語に触れさせてみたいと思っている保護者の方にもおすすめです♪
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小学生(低学年) 向け
チャレンジ ミッケ!5 おもちゃばこ
(写真:ウォルター・ウィック 訳:糸井重里 出版:小学館)
知育絵本は数多くあれど、この本は世界中で親しまれている探しっこ絵本です。玩具や雑貨の世界を冒険しながら、お目当てのものを見つけて進んでいきます。子どもと一緒に楽しんでいたら大人の方が真剣になることも! 子どもからおばあちゃんまで、家族みんなで楽しく「ミッケ!」してください。
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小学生(高学年) 向け
杜子春(とししゅん)
(芥川龍之介 著『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮文庫刊))
貧しい青年が仙人との出会いをきっかけに「人間として大切なこと」に気付く物語です。芥川作品はどれも大好きですが、中でも「杜子春」は文章から場面を想像するのが楽しく、難しい表現があってもテンポよく読み進められる点がおススメ! 読み終わった後には「幸せに生きるために自分はどう行動していくべきか」について考えさせられるはずです。
今でこそ、芥川龍之介が大好きな私ですが、小学生の頃は読書が苦手で、初めて芥川作品を読み始めたのも中1の頃。文章は短いですが、その中にギュッと大切なことだけを詰め込んだような、そんな洗練さを感じさせる表現が心に響きました。ここで私は芥川龍之介の「杜子春」をおすすめしましたが、どんなきっかけであれ、「自分が興味を持てた本」なら何だって「あなたにとっての最高の1冊」です。皆さんがそのような本と出会えることを願っています。
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世界がもし100人の村だったら
(著:池田 香代子 出版:マガジンハウス)
この本は世界を縮小して、100人の村として表したものです。世界の人々の様子がとてもわかりやすく描かれています。この本を読んだ時に、世界にはいろいろな人がいろいろな環境に住んでいると実感できます。自分の身のまわりだけではなく、大きい世界をこの本をきっかけに知ってもらえたらと思います!
イラストもわかりやすく読みやすいので、小学生で文字が嫌いな方にもおすすめです。
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中学生 向け
君は月夜に光り輝く
(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊) 著/佐野徹夜
本であまり感動するということを知らない私ですが、とあるきっかけで「君の膵臓を食べたい」の存在を知り、本を読んで映画を見て感動。その流れで同じようなジャンルを探していたら、この本を見つけました。やはり感動。映画も見ました。いい話! 今、健康に生きていることに感謝しようと思います。(決して北村匠海ファンではないです)
心に染みる話でしたので、思い悩んでいることがあったり、「心が洗われたい」と感じたときに読みましょう。ちなみに、作者の佐野徹夜さんは、よく徹夜することがこの名前の由来らしいですが、みなさん、徹夜することはおすすめしません。
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高校生 向け
空色勾玉
(著:荻原 規子 出版:徳間書店)
神々が地上を歩いていた古代日本を舞台にしたファンタジーです。主人公の狭也は輝(かぐ)の大御神が治める地に育ちますが、自分が輝に敵対する闇(くら)の一族だと知らされた日から、輝と闇の戦いに巻き込まれていきます。主人公の大切なものや人を守るために成長する姿、輝と闇のそれぞれの正義を貫こうとする神と人々が描かれています。自分のすべきことは何か、やりたいことは何か、正義とは何かを考えさせられる作品です。
小学生時代最後に読んだ本です。368ページありますがとても読みやすいので、長編作品にチャレンジしてみたい小学生の方にお薦めです。
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実力も運のうち 能力主義は正義か?
(著:マイケル・サンデル 訳:鬼澤忍 出版:早川書房)
NHKで放送された『ハーバード白熱教室』のマイケル・サンデル教授が書いた本です。これは結構衝撃を受けた本です。「無敵の人」が生れる原因はどこにあるのでしょう? 世の中の「分断」はなぜ起こるのでしょう? その原因の一つが、一見平等なものに見える「能力主義」かもしれないという内容です。
かつての身分制の社会だと、社会的地位の低い人も、その要因が出自にあると考え、ある意味自分を慰めることができました。今の自分の地位は自分のせいではないと考えることができますからね。しかし能力主義の社会では、要因は自分にあるとなり、自尊心が著しく低下してしまいます。そして社会的地位の高い人に対して、鬱屈した感情が溜まっていく、それが爆発したとき「無敵の人」になってしまう…。そういった現代社会の負の側面を解説した本です。これから大学生になる人には、ぜひ読んでほしいと思える内容です。
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