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矢印の向きに気をつける
こんにちは!あいでんです。
今回の話は、組織で何かをする時や誰かと一緒に何かをする時に気をつけるようにしていることです。
それでは、、、いってみよっ!
矢印の向きを意識する
組織や誰かと何かをする時に、協力したり任せたりすることは多々あります。また、上手くいったり上手くいかなかったりすることもあるでしょう。
その時に私が気をつけていることは矢印の向きです。
この矢印の向きとは"自分の意識の向き"という風に言い換えることもできます。
これは何を指しているのかというと、自分の考えや行動、発言の本質的なものの矢印が自分と相手のどちらに向いているのかということです。
簡単に例をあげてみます。
「相手のためにならないから、口出しはしない。」
この発言の中で"貴方のため"という言葉だけを切り取ると、矢印の向きは相手に向いていると言えます。
しかし、"口出しをしない"という発言だけを切り取ると自分の労力を惜しんでいるだけのようにも映ります。つまり、矢印は自分に向いているという事です。
つまり、”相手のため”だという最もらしい言い訳を自分にすることで労力を惜しむことを正当化していると捉えることができます。
このような考え方が半年前の私には顕著にみられました。
他にも”自分はこんなに頑張っているのに”という考えや”あいつばっかり”という考えも自分に矢印が向いているからこそ起きてしまう考え方です。
このような考え方が癖になってしまうと、上手くいかない理由を相手や外的要因に求めてしまうようになります。
それではこの先もうまくいく可能性は極めて低くなります。反省を生かすことも難しいでしょう。そのため矢印は自分に向ける必要があると考えています。
自分に矢印を向けるとは
私は、相手のためなんて嘘っぱちだ!とも思っていませんし、あえて口を出さないという選択肢も否定したいわけではありません。
実際に相手のことを思ってあえて口を出さないという選択肢を取ることもあると思います。
私がここで伝えたいことは、あくまでもその矢印の向きを再確認してほしいということです。
もし少しでも自分に矢印が向いているとしたら、相手に矢印を向き直してほしいのです。
そうすれば、人によっては一切口を出さないという選択肢よりもフレームを提示してあげて、そのあとは口を出さないという選択肢の方が”その人のため”になる場合もあります。
これは相手と向き合うという行為でもあります。
自分に矢印を向けているということは、悪く言えば自己中心的といえるでしょう。
情と理のバランス
人に動いてほしい時は”情と理のバランス”が重要だと言われます。
人は正しいだけでも、心の寄り添うだけでも動いてはくれないのです。これは相手に対してもそうですが、自分に対してもそのようにいえます。
私は理のウエイトが圧倒的に高い人間でした。今もそうかもしれません。
そのため、情のウエイトが高い人からは「人の気持ちがわからないのか」、「理論ばっかりの頭でっかち」と厳しく非難を浴びました。
しかし、一方で「感情論ばかり」、「ちゃんと話をしようぜ」と情のウエイトが高い人に対して思っていました。
そのような組織がどうなるかは想像に難くないでしょう。
これは、互いに自分にしか矢印が向いていなかったために起こってしまった悲劇です。
少しでも相手に矢印を向ける努力をしていれば、お互いに寄り添いあうことができていたと思います。
しかし当時の私はそれができませんでした。このことにやっと理解が及ぶようになったのはそれから数ヶ月後の話です。
まとめ
つまり相手に自分の考えや言っていることを理解してもらう、もしくは動いてもらうために”情と理のバランス”は欠かすことができません。
そして、良いバランスを保つために矢印の向きを意識することが重要なのです。
なにも相手のために全力で尽くせ。自分のことは二の次だ、と押し付けたいわけではありません。人間なのでそんなことは無理でしょう。私も当然無理です。
しかし、自分にしか矢印が向いていない状態はとても怖いのです。それは自分のことを信じて疑わないからです。その状態ではモノゴトを俯瞰的に観ることなど叶いません。
私自身、いまだに矢印がすぐに自分に向いてしまう未熟者ですが、最近はこの矢印の向きを意識するようになってから、少しは行動や言動が変化したように感じています。
もしすぐに感情的になってしまう人や理詰めで追い込んでしまう人は、この矢印の向きを意識してみてはいかがでしょうか。
今回はこのあたりで終わりにします。
それでは、また次回!
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