「ありがとう」の教科書:武田双雲 を読んで思い出したこと
おじいちゃんとおばあちゃん。
私がちっちゃい頃に亡くなってしまったので沢山の記憶はありません。
でも決まって思い浮かぶのは、いつもニコニコしながら座っていて
「ありがとう、ありがとう」
「ほんまにありがたいことやなあ」
と口癖にように言っていたこと。
話の前後は覚えてないけど、何かをしてあげたわけではないのに「うらモモちゃん、ありがとうなあ」といいながら頭を撫でてくれていた。
その声まではっきり思い出せる。
何かしてもらったことに対しての感謝ではなくて、今のこの状況に対する感謝の「ありがとう」だったのだなあと今なら思える。
孫(わたし)とお散歩に行ける「ありがとう」。
娘(私の母)と孫と一緒にご飯を食べることができる「ありがとう」。
「ありがたいなあ」が口癖の二人の表情は、いつも本当に穏やかでした。
そんな祖父母の元には娘や息子が頻繁に集まっていました。別々に住んでいるにもかかわらず、いつも賑やかでした。
私はどうだろうか。
ドキッ。
「当たり前やん」
さっきも夫に向かって言い放ちました。
〇〇してくれて当たり前。
〇〇できて当たり前。
あかん。
感謝が一滴もない。
毎日の暮らしが繰り返せていることは当たり前じゃないのだ。
誕生日が迎えられるのも当たり前じゃないのだ。
感謝が足りなさすぎて、わたしの顔はきっと醜い。いつも眉間に皺がよっている。
おじいちゃん、おばあちゃんの穏やかな表情とは大違いだ。
感謝が技術なら、意識して練習すればできるはず。今この時からやってみる。
この本に出会えたことに感謝。
ありがとう。
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