長すぎる
『にんじん』でお馴染み
フランスの作家 ルナールの
『博物誌』を読んだことがあります。
いろいろな生きものを、独自の視点で、ユーモアも交えながら紹介した短文集です。
例えばへびの頁は、
長すぎる
短すぎるけれど
見事な表現。
座布団一枚差し上げましょう。
ヘビってほんとに長すぎる。
だから可愛くない。
気味が悪い。
ヘビに罪はないけれど、
どうしても好きになれない。
(因みに一番好きな動物はアルパカで
す)
そんなヘビでも、時折世間を賑わす脱走騒動によって、愛好家がいることが、明るみに出ます。
隣人がもしヘビを愛玩していたとしても、鳴き声も聞こえてこないし、連れだって散歩に出掛けるわけでもないので、知る由もありません。
ペットショップもちょっと大きいところに行けば、爬虫類コーナーがあります。
しかし、ペットショップや動物園なら、まだ心の準備ができます。
怖いのは不意打ちです。
里山の近くの公園で
突然出くわしたときは
ギョッとして
凍りつきました。
裏道を鼻唄まじりに運転していたら、
中サイズのヘビが、のたくって横断しているのに遭遇したことがあります。
動物注意!
危うく事故を起こすところでした。
昔行った沖縄旅行では、子どもたちがヘビを首にかけてもらってピースサインをしていましたが、わたしはまともに見ることさえ出来ませんでした。
同じように長すぎる姿形でも、串を打ち、タレを何度も塗って、香ばしく蒲焼きにしたものなら、美味しい美味しいと舌鼓を打つ。
食べることに貪欲な人間。
動物界でも最上位の不気味な存在です。
こちらは蝶々。
ロマンが溢れています。