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最近読んだ本『メンタル脳』
新聞広告でこの本を知り、読んでみたいと思っていたら、夫が買っていました。
以心伝心。
『メンタル脳』
アンデシュ・ハンセン著
新潮新書
筆者は、話題になった『スマホ脳』を著した人です。
『スマホ脳』は、電子書籍で斜め読みしたことがあります。
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書こうと思ったのは自分が10代の頃に読みたかった本です。人生で一番、自分自身について知っておきたい年代があるとしたら、それは10代だからです。この本では脳という素晴らしい器官を主役に、感情とはいったい何なのかを説明していきます。不安になった時、うれしくて興奮した時、脳の中では何が起きているのでしょうか。(中略)そして、なぜスマホから手を離すのがそんなに難しいのかといったことを取り上げます。
今、世界的にスマホとの付き合い方に悩む人は多いようです。
実際、わたし自身も中程度のスマホ依存症だと自覚しています。
スマホを手離さない限り、気の休まる時がありません。
スマホを使いこなしているようで、スマホの下僕になっているのが現代人の真の姿のような気がします。
電車に乗ると、前の座席に座っている人はほぼ全員、スマホに見入っています。
スマホで読書する人、語学の勉強をする人、乗り換えの確認、動画を見ている人、ゲームをする人、刻一刻と移り変わる新しい情報をチェックする人、メールを確認する人…用途は様々ですが、一心に画面に見入る姿は異様な光景です。
わたしは意識して、脱スマホの時間を設けるようにしています。
さて、令和の世まで生きのびたわたしたちは、それだけで強い遺伝子を持っているのです。
人類は感情があるからこそ生きのびて来られた。
危険や脅威を察知する能力は、原始時代から人間が生きていくためには必要なものだった。
わたしたちは、数百世代にわたって「正しい選択」をしてきた先祖の子孫である。
つらい記憶が蘇るのは、それが何度も起きないように脳があなたを守っているからだ、と筆者はいいます。
脳は元々、危険に強く反応するようにできているようです。
今は世界中の危険に関するニュースが常時スマホを通して飛び込んでくるから要注意。
また、筆者は脱SNSも推奨しています。
FacebookやInstagramで他人の美しく修正された顔、キラキラの生活を見せつけられ、若いうちからメンタルをやられてしまう人が多いといいます。
心の平安を求めるのなら、スマホ、SNSから適度な距離をおいて付き合っていくことが大切だと改めて思いました。
また、筆者はメンタル強化のためには運動が非常に有効だとも述べています。