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ヒッチコック 鳥
昨日13:00より、BSプレミアムの
プレミアムシネマで、ヒッチコックの『鳥』を放送していました。
メジャー過ぎて今更語るのも
何なんですが、
幼少期、〇〇洋画劇場かNHK教育テレビの名画劇場あたりで観て以来、
今回数十年ぶりで鑑賞しました。
パニック映画の草分けとして
また、サスペンス映画として
やっぱり傑作だなぁと
改めて感心しました。
ある日突然
人間が鳥に襲われる。
次第に鳥は凶暴化し、
大群になり、
ついには犠牲者も出る。
ショッキング!
平和な街がパニックに陥る。
宇宙からの侵略者エイリアン、謎の生命体、吸血鬼、殺人鬼、ゾンビなど得体の知れない敵が怖いのは当たり前。
しかし、最も身近な生き物ともいえるカモメ、スズメ、カラスが群れをなして襲いかかってくる不気味さ。
しかも原因が全くわからない。
だから恐怖が数層倍にもなる。
男女の甘い出会いの予感は冒頭だけ。
息子に近寄る女性を疎ましく思う母親の暗い目。
パニック下の人間心理も描かれている。
1963年(昭和38年)の作品なので
いかにも合成です、といった場面が多々ありますが、それを補って余りある臨場感、迫力で
見応えたっぷりです。
生き物を使った特撮も珍しい。
手や顔を突かれるアップのシーン。
鳥の大群の中を逃げ惑うシーン。
随所に工夫が見られます。
甘さやユーモアの要素は殆どなく
結末も激辛。
映画音楽もなし。
効果音のみ。
ティッピ・ヘドレン演じる
クールで強気な金髪美人のヒロインの恐怖と苦悶の表情も印象的です。
合成シーンはディズニー映画の協力もあったのだとか。
ディズニーの技術ってやっぱりすごい!
ついでといってはナンですが、
note初投稿、お時間のある方はお読みくださいませ。
ディズニーの特撮についてつぶやいております。
広島出身の老婆ですが、
平和公園の鳩が何となーく不気味に感じられるのは、ひょっとしてこの映画のトラウマなのでしょうか。