県立メディカルセンター

私の記憶では
「県立中央総合病院」だったところが
大々的に改築されて
「県立メディカルセンター」に改称していた。

都築センセイの口利きで
腰痛の専門医に診てもらえることになった。

藤センセイは好印象だった。

まず、基礎的な検査をオーダーしてくれて
施設内で予約が間に合わなかった精密検査は
外部の検査専用の施設で受けられるように
手際よく処理してくれた。

いろいろな所をグルグル回った。

そして、夕方。

しっかりとした診察をしてくれた。

こんな整形外科医に会ったのは初めてだ。

私は先天性の脊柱管狭窄症だという。

五十を過ぎて
生まれつきの症状を知らされる。

この四半世紀
ずっと抱えたままだった腰痛の原因が判明。

ちゃんと診れば判るんじゃん。

複雑な心境に陥る。

「腰の骨を削る手術が必要です」
「問題の部分が4箇所あります」
「一回の手術では3箇所が限界」

腰痛は手術をすれば、すぐに解消する。

リハビリをすれば
半年後には
完全に社会復帰ができる。

具体的なプロフェッショナルな見立て。

私は、藤センセイを全面的に信用することにした。

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