熊野古道伊勢路を歩くday7#5
若宮神社から赤い橋を渡るとまたまた、海沿いの道を歩くことになる。
護岸された堤防の上を歩き、高めの場所から海やみかん畑を見下ろしながら歩けるので、いくぶん気持ちがいいルートだ。
海には多くの遊漁船があり、県内外の車が多く止まっていた。時刻は11時を過ぎたところ。
思い思いの過ごし方が交差する休日だ。
この先は、今日のメインイベントとも言える三浦峠が待っていた。
三浦峠にも熊注意の看板が設置されている。
ストックとベルを装着して、シダに囲まれた道へと入っていった。
道瀬浦から三浦へ続く三浦峠は熊野古道の優美な景観が楽しめるルートで、道路が整備されてそれぞれのトンネルが抜けるまでは、この辺り唯一の交通路として多くの人に利用されていたそうだ。
熊野参詣道、三浦峠道の石碑が出迎えてくれる三浦峠の入り口には、紀伊長島町教育委員会が設置してくれた国指定史跡の案内が書かれている。
普段なら見過ごすこういった案内板も、ついつい読みいってしまうのは熊野古道を歩いた雰囲気を楽しんでいる結果かと思う。
途中、三浦峠頂上へ向かう道と道瀬側へと進む分岐点が現れる。先へ進むと大きな岩肌に挟まれた道が出てくる。
圧巻のシチュエーションに驚きながらも足を進める。
時代の流れを感じつつ、また今の人々に整備された道を進むことで、ただ歩くことで古びたリヤカーすら味わい深いものになる。
三浦峠の終わりには総檜作りの熊ヶ谷橋が待ってくれていた。
元々設置された橋が第二次世界大戦末期に流失したそうだが、その両岸には立派な石積みが残されていたそうで、その石積みを利用した橋を作ってくれたそうだ。
橋を渡り峠道が終わった。
ここから先は、今日のゴールに向けてただ歩みを進めるだけだ。
季節柄、サンタクロースのポストの声援を受け、三度海岸線に辿り着いた。
三浦の海岸だ。
この海岸の先には、始神峠の入り口がある。
始神峠の入り口には始神さくら広場という公園がある。
今日ゴールは、ここまでとしよう。
12月。気温は低く北からの風も背中を押してくれる。天気は雨が降ったものの結果良好。これから進む道も楽しみで仕方がない。
2024年12月8日
18:30から11:50
気温5℃湿度65%
距離13.7km total 118.4km