森の暮らしとワーケーション
ワーケーション(ワーク+バケーション)というと、みなさんどういうイメージを思い浮かべるでしょうか。
バケーション、観光、サービスのイメージが先行し、そこで滞在することの意義や何をするかみたいなところが抜け落ちているよねという話になりました。
従来の消費型の社会、一度きりの観光、マス受け、メディア映えができても、そこに長期滞在したくなる意味を見出せないとうまく波に乗れない気がする。
他方、森での馬との暮らし、森や自然からインスピレーションを受けるアーティスト、シカのお饅頭を作る人、野草を朝から晩まで数えている人、和羊を作る人など、本能のままに探究をしている人の価値というのは、このワーケーションに今一つ足りていないエッセンスを足してくれるヒントになるのでは。
基本は、爆笑ハプニングを連発するだけの人たちの集まりです。
僕は、朝4時から馬が脱走して、大騒ぎをして周りの人たちに大迷惑をおかけしました。
今日は、馬のえさ(ビート)がたくさんついている柵を馬にガジガジされすぎて壊されました。
このクオリティを出せるのは、圧倒的に滞在している意図しない瞬間だけです。
やはり、北海道の自然の中で暮らしていくには、それなりに先人の知恵や作法が日常に溶け込んでおり、改めて見返してみると面白いことがたくさんあります。
皆さんが、その当事者となることを目的としなくても、その価値ある暮らしを体験する、支えていくことで生まれる新たな文化をみんなで醸成していくことができるかもしれません。
コロナで気づかされた、「村の時代」「コミュニティ」の時代にみなさんはどんなコミュニティに所属しますか?
それは、土地や行政区画などこれまでの概念にとらわれたものではなく、もう少し小さくて、あたたかみのあるサークルに包まれているものを目指していきたいと思っています。
しかし、これは目に見えないが故にあなたが知らないところでどんどんとコミュニティが生まれ、成長しています。(今なら、まだまにあう!)
翻って、近頃台頭してきたワーケーションやノマド、多拠点居住の流れをどうとらえていくかというと、自分の応援したい人、実現したい社会に対して、自分なりの関りをもっていく良いチャンスとなるのではないかと感じました。
「北海道の自然観を日常に」そんなフレーズでいろいろとしかけていけたらいいなあと思ってます。
おしまい
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