お金があれば馬を買えても、お金だけで馬は飼えない。(Health,Hart,hand,head,Hokkaido)
2019年6月5日雨がどしゃどしゃと降る雨のガーデンに映える二頭のお馬さんがやってきた。
お母さん馬の白馬「きらら」と娘の黒馬「なな」。
この二頭はいわゆる挽馬(ばんば)と呼ばれる馬で、北海道開拓の時に改良されてできた、働く馬の子孫である。
・・・
時は、遡り2019年3月頭。大学卒業を控える時期。
「馬どうやったら飼えますか?」
「大沼に研修に行ったらいいよ!」「だいたい、10日間くらいならいいかなあ」
なるほどなるほど、まあまあ長いなあ。
とりあえず、言われたとおりに大沼へ!
そこには、30歳の牧場長の女性とその2歳の娘っこ、高校生と中学生の研修生がいた。なるほど、僕はどうやらすごい世界に足をつっこんだらしい。
「ペット買ったことありますか?」
「いいえ、ないです。おじいちゃんちに犬がいたくらいです」「馬ずっとやってるんですか?」
「私も、大学卒業してからここに来て馬を始めたんです」
「(おお、どうやらここにも普通のニンゲンがいたらしい。よかった)」※カルチャーショックが強すぎて、出た気持ち。みんなすごくいい人たちで大好きです。
と、どきどきの大沼牧場生活はあっという間に、過ぎ去った。
ちなみに、
普通、本当に短くても馬やり始めたら3か月くらいは牧場で研修するらしい。
3か月、three month! not 10日、tendays
え?みじかっ!!
とりあえず、このお馬さんたちが死なないように頑張ろう。
それが、最初の目標。
・・・
2019年6月5日憧れの馬とのforestlifeのはじまり✨
とは、程遠い土砂降りの雨。とりあえず、小屋に入って、落ち着いてエサを食べてくれたのはうれしかったなあ。
お金を出してくれる人、環境を与えてくれる人、馬を運んでくれる人、えさを運んでくれる人、小屋を作ってくれた人、色々な人たちの支えの上にこの命は成り立っている。
バキバキ!!バタバタバタバタ!!!!
あくる日の朝4時。僕のハッピー馬LIFEの終焉です。ここまで、お付き合いいただいたみなさんありがとうございました<m(__)m>
という、冗談は置いておいて
鹿にびっくりして、柵をこわして、大脱走。
朝4時に失礼承知でみんなに電話して、なんとか、ガーデンが始まるまでには、捕まえなければ!
午前7時なんとか確保。
バキバキ!!バタバタバタバタ!!!!
はいはい、来ました。数日に一回出たいですね。
バキバキ!!バタバタバタバタ!!!!
はいはい、きました。今日も元気ですね。
**バキバキ!!バタバタバタバタ!!!!
**
はいはい、来ました。 網走監獄脱獄王 白鳥由栄ですね。
わかります。わかります。
ここで、僕もさすがに学びます。
馬が逃げたくならない状況にすればいいんだ💡
柵に電牧張り巡らせば、ウマも柵を壊さないだろう。しめしめ。
案の定。大成功!!
ここらへんで、毎朝毎朝馬が脱走しているんじゃないかという恐怖にかられながら、早起きルーティンが形成されるのです。
これは、ヘルスなのかいなか。
どうやら、この後の研修会でわかったのがこの馬たちは、運動不足であったり、ニンゲンを信頼できていなかったり、と原因は自分の中にあるみたいだ。
悪い馬だとか、人のせいにしてごめんね。
Health:生まれた時から常に朝ギリギリを攻めていた。ほぼ毎日遅刻人間が、馬の餌やりをするために、朝6時に活動開始するのです。とても、健康な習慣を手に入れました。
Head/Hart:僕は、わりとごめんなさいが言えなくて、人のせいにしたり、物のせいにしたり、「でも」が口癖でした。馬に触れて、考え方に触れて、自分を見つめることを覚えました。今、自分が悪かったよね。謝ろう。相手がミスをした。100%相手が悪いのか、自分に悪いところがあったから相手に波及したのではないかなど。時間がかかっても、ごめんなさいしよう。
Hands:毎日馬小屋が壊れてると毎日修理です。
今すぐ欲しいから、買ってる暇がないからつくる。作った方が、はやいし、安いし、フィットする!今では、どこかに出かける時になんとなくでmakitaの電動ドリルを持ち歩いてしまいます。クラフトとか、芸術みたいなものはよくわからないけど、生活の中でそういう技術が必要になってきたから、やっている。
Hokkaido:ボロボロの炭小屋を改修して、少しずつ森をきれいにして、ああ、今は便利な道具がある。豊かな衣食住が整っている。これを、馬だけでやっていたなんて想像もできない。
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