【まとめてみた】 ライブ配信の教科書
リモートワーク+5Gの時代に注目を集めているライブ配信。 人気アプリ17LIVEへのライバー参加数は2020年4月に前月比5倍の伸びを記録し、Instagramでは多くの有名人がインスタライブを開始しました。
そんな中、800人以上のライバーをプロデュースする「ゆうこす」さんが出版したライブ配信の教科書。
1日で読み切れるくらいの読みやすさでした。
簡単に内容をまとめてみたので、是非購入の参考にしてください!
ライブ配信アプリはこの3種類
1. ギフティング型
2. SNS追加型
3. ECモール型
それぞれについて解説していきます。
1. ギフティング型
現在のライブ配信ブームの火付け役となったアプリ。代表例を挙げると
・17LIVE(イチナナライブ)
・SHOWROOM
・ツイキャス
・Pococha
・ミクチャ(MIXCHANNEL)
・Mirrativ
・LINE LIVE
これらの特徴はライバーと視聴者がコミュニケーションを取れるだけでなく、視聴者がライバーに直接ギフティングできる点です。
ファンがライバーを応援する仕組みなので、芸能界を目指すライバーが多く活動しています。
本書ではそれぞれのアプリの特徴がわかりやすく説明されています。
2. SNS追加型
従来のSNSに機能として追加されているライブ配信。代表的なものはTwitter, Facebook, Instagram, Youtubeですね。
ギフティング型のように各プラットフォーム内のオーディションなどの企画はないですが、各SNSのフォロワーに対してライブ配信を提供できるのが魅力。
ユーザーの特徴は各SNSの特徴とほぼ同じですが、それぞれ機能面では配信時間の上限、アーカイブとしてライブ配信を残せるか、ギフティング機能の有無で違いがあります。例えば、インスタライブの配信時間は1時間まで、Youtubeのライブ配信にはギフティングに近い報酬機能があることなどです。
3. ECモール型
その名の通り、ECモールにライブ配信機能が追加されたもので、Rakuten LIVEが有名です。ライブコマース機能と言って、視聴者が商品を購入できる機能がついています。
ギフティング型のアプリもライブコマース機能が実装され始めてきています。17LIVEにもライブコマース機能が実装されたり、今年リリースされたLIVE812にもライブコマース機能が実装されています。
ライブ配信を使ったマーケティング
ファンの階層に応じたSNSの使い分け
あくまでゆうこすさんの例ですが、ゆうこすさんはファンを三階層に分けてそれぞれにアプローチするSNSを使い分けています。
1. コアファン(お金と時間を使ってくれるフォロワー) <= ブログ、ライブ配信
2. ライトファン(いいねやコメントをくれるフォロワー) <= Twitter, Instagram
3. 新規層(とりあえずフォローしてくれた人)<= Youtube
人数は1が最も少なく、3が最も多いです。
配信内容もそれぞれに対して分けていて、まだゆうこすさんのことをよく知らない新規層にアプローチするYoutubeでは、あくまで客観的な情報を提供するようにしているそうです。
ライトファンに対しては、InstagramやTwitterで少しプライベートや日常を含んだ内容を、そしてコアファンに対してライブ配信を使ってます。
コアファンに向けては秘密を共有するかのようにプライベートな内容も入れながら、ファンとのコミュニケーションをとっていくそうです。
パレートの法則にあるように、2割のコアファンが売り上げの8割を作ります。そのコアファンのフィードバックをリアルタイムに聴きながら、信頼関係を築いていけるのがライブ配信の魅力ではないでしょうか?
企業が宣伝活動を行うならSNS追加型の場所で行うのがおすすめで、フォロワーが100人できたら早速始めてみましょうとのことです。
人気ライバーになるためには
愛(ライバーの熱量)を伝えること
ライブ配信は編集ができないため、全くのごまかしが効きません。リアルタイムのコメントに対して嘘を言っても、視聴者には必ず見透かされてしまいます。
ライブ配信は、愛が伝わるコミュニケーション主体のコンテンツ。成功しているライバーは正直に自分の夢を語り、圧倒的な熱量を持っていて、それを視聴者に伝えています。
愛を伝えるために共感を生む
共感を生むためには、視聴者を覚えていることが大事
熱心なライバーは視聴者と交わした会話をすべてメモに残していて、まるで視聴者を家族のように接するそうです。
ライブ配信を習慣化
ゆうこすさん含め成功しているライバーは毎日配信を習慣化しているそうです。まるで歯を磨くように配信しているとのこと、なかなかできることではないですね。
社内ライバーの育て方
社内ライバーに最も向いているのは「オタク気質の人」
家電量販店でやたらと製品に詳しい人の話が面白くて思わず買ってしまったという経験があるように、会社の製品を実際に開発した人などが開発の舞台裏を公開するなどの内容がとても喜ばれます。
ライブ配信を視聴するのはすでに製品に愛を持った視聴者なので、思いっきりコアな内容を配信するのが喜ばれるし、配信する方も話しやすいです。
ライブ配信に最も大事なのは熱量なので、配信者のモチベーションのケアが最も重要です。
なので定期的に「誰のために、何のために配信しているか」を再確認しながらモチベーションのケアをしましょう。
最後に
以上、ざっくりとまとめましたが、当然本書ではもっと具体的な事例がたくさん紹介されていたり、ゆうこす以外の専門家のインタビューなども紹介され非常に内容の濃いものになっています。
それでいてとても読みやすい本なので、是非読んでみてください
僕自身もLIVE812というところでライブ配信をしています。
そちらももし興味があればみていってください!