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#本屋大賞
【過酷な現実から目を背けるな】逢坂冬馬著「同志少女よ、敵を撃て」【大人の読書感想文】
銃を構え、緊迫感溢れる少女の表紙が印象的な「同志少女よ、敵を撃て」。
1942年のロシアとドイツの戦争を舞台に、狙撃手として激動の時代に身を投じる少女を描いた大作です。本屋大賞にも選ばれた本作、タイトルだけでも耳にしたことがある方はきっと多いのではないでしょうか。
戦争をテーマにした作品を、私は意識的に避けてきました。その物語の中で描かれるであろう、残虐性や悲哀、避けては通れない大勢の死に対し