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凡才
2021年1月22日 23:57
これは、この日本のどこかにいる一人の若者「マナブ」の、「はたらく」を考える短編小説です。完全フィクションで、小説内に書かれている人物・団体は存在しません。稚拙な部分も多くありますが、ぜひ読んでいただけますと幸いです。◆序章ーーAM1時過ぎ。終電だというのに、山手線ではスーツを着た大人たちが席を埋めている。僕も空いた席に腰を下ろし、小さく、ふぅ、とため息をついてみる。周りを見渡すと、