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大捜査線!の巻📚
【はじめに】
毎日のルーティーンってありますか。
朝起きてから会社に出勤するまでに何気に行っていること。
一つ順番が変わると忘れ物したりすることないですか。
大をしようとしたら小も出てしまった!?
力むと大よりも先にプーが出た。
大小が逆になったり、なんかしませんか。
どっちの順番が正しいのか悩みそうね。
持ち物もいつも通りカバンに入れる。
いつも通り取り出す。
何も変わらない。
でもあるはずの物が無かったとしたら、皆さんは何処を探すでしょうか。
カツラの中。
パンツの中。
靴下の中。
そんな奴はいないでしょう。
やっぱり、いつも入れている所をまずは探すことでしょう。
考え付く所、もしかしての所は全部探しますよね。
それでも見つからない場合は、公的機関にお願いしましょう。
って、話です。
【本 編】
何気ない一日の始まり。
特に変わったことなどない。
いつも通りの通勤である。
電車に乗るとウクレレで奏でる音楽を聴いたり、投稿作品のタタキをMyスマホで作成したりしている。
いつも通りお決まりのコースを歩いて行く。
いつものペースで歩いているので、いつもの時間に出社となる。
その日も同じであった。
ロッカーで着替えると財布、小銭入れ、Myスマホ、会社スマホっ。
えっ!?会社スマホ!
れれっ。会社スマホがない。
なんで。
家を出る時にはリュックに居たはずである。
なのに。
どうして。
Why!?
なんかおかしい。
リュックのチャックが全開である。
社会の窓からイチゴのパンツが見えて無くて良かったって。
そんな話ではない。
今日は違う場所にしまったのかな。
うむっ。
いやいや、違う。
居ないのよ。
隠れんぼは、およし。
早く、早く出ておいで。
優しく問うても出てきやしない。
M yスマホから呼び出しても梨の礫だ。
機嫌を損ねているのかな。
どうした。
ヨシヨシ。
リュックを撫で回しても一向に出て来る気配を感じない。
まさか!?
俺に黙って出て行きやがったのか。
そんなはずねぇよな。
あんなに昨日は戯れたじゃないか。
本当に出て行ってしまったようである。
しかし、目を背けてないかない。
現実に向き合わなければいけない。
いつの間に!
ずっと前から、決め込んでやがったのか。
気が付かなかった。
私は一人、朝一から大捜索を開始した。
いつものコースを隈無く歩いて探し回った。
しかし、形跡が何も見当たらない。
上手くやったものだ。
最寄りの駅まで捜索するも見当たらない。
駅で迷子の捜索依頼をお願いした。
只今の時間では見当たりませんでしたとのこと。
何かあったら連絡を頂けるように丁重にお願いした。
最寄りの交番にも捜索依頼をお願いした。
年代恰好やその日付けていた衣装カバーについても事細かくお伝えした。
お魚のイヤリングも付いてますって言い添えた。
そして、連絡を待つ。
居ても立ってもいられず、探せる所、思い当たる所を捜索した。
もう、探すところがない。
後は神頼みだな。
総社に行ってお願いでもするか。
それはいらんか。
俺が悪いんだ。
古くなっちまったから新しいのと交換するって話を聞いたまったんじゃないかな。
交換されるくらいなら、先に居なくなってやるって事なのか。
利用停止の手続きに入った。
後一歩の所まで手続きが終わったものの、最終的な処理の前でシステムの問題が生じ明日以降に持ち越された。
虫の知らせか。
なんか起きるぜこいつは。
っと、その時M yスマホが鳴り響いた。
お願いしていた迷子の捜索センターからであった。
大阪でウロウロしていた所を係の方が声掛けして下さり確保されたとのこと。
ほっと、胸を撫で下ろした。
今から迎えに参ります!
確認するまでは安心できない。
衣装も引っぺがされてるやも知れない。
風邪でも引いたらコロナと勘違いされ隔離されるやも知れん。
そんな事にでもなったら、再会が遠のいちまう。
今、私は電車で大阪に向かっている。
どんな顔して迎えてやろうか。
顔がニヤけていた。
おしまい
by まるまるの虫 カメさん
【あとがき】
ふとした油断でどえらい事になるって事ありますよね。
そこでジッとしてるんやでって、言っても振り返るといなくなっている。
落ち着きがなく、じっとして居られない。
そんな困った経験をされたことが皆さんにもある事でしょう。
ても、許してやって下さい。
ちゃんと帰って来ますよってに。
優しくして包むように迎えてやって下さいね。
きっと、想いが通じ合うはずですから。