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vol.5_フィンランド旅行記②ロヴァニエミDay1 街歩きとオーロラハント

これまでの旅行記

  1. オーロラハントについて事前に知っておきたいことと、私が行ったオーロラハントについて

  2. フィンランド旅行について事前に知っておきたかったこと

  3. フィンランドの交通事情

  4. 旅行記①出国編

  5. 旅行記②ロヴァニエミDay1 街歩きとオーロラハント ←今回はこれ

  6. 旅行記②ロヴァニエミDay2 街歩きと犬ぞり

  7. 旅行記③ロヴァニエミDay3 街歩きとチケットを買いに

  8. 旅行記④ロヴァニエミDay3.5 サンタクロースエクスプレス

  9. 旅行記⑤ヘルシンキから帰国編 (iittala / marimekko / 聖堂 / ミシュラン獲得レストラン / エストニアなど)


空港から街中。読めない言語に囲まれて。

それから2時間弱、AM7:00、ロヴァニエミ行きのフライトに乗る頃には、すっかり外では日が登っている。早朝だったからだろうか?6列のシートだったは、私と友人が隣同士、窓際が埋まっていたはずだった。が、当日飛行機のドアが閉まっても空いていた。結局その席には最後まで誰も来ることがなく、早朝便ということもありお寝坊さんがいたのかもしれない。
離陸すると空港周辺の景色が見えてきた。空港周辺は背の高い針葉樹たちに囲まれていたことがわかった。まさに冬の気候だ!
フィンランドは全土の実に70%が森林、さらに10%が湖などを含む水域面積だという。太古、寒かった時代に凍っていた水が溶けた場所が大きな湖になっているらしい。
ちょっとネタバレになるが、私がこのあとオーロラを見た場所はこんなところ。ここからmapを拡大するとわかるのだが、大きな都市から見ると離れた場所である。

ヘルシンキを離陸してしばらくすると、すっかりあたりは一面森林地帯。上空から見える植物から感じる冬の気候。日本でもなかなか景観するものではないので旅行感があって良い。日本だって森も山も多いわけなのだが、こんなにたくさん大きな湖がある景色は見たことがない。アメリカに遊びに行ったときに上空から見た五大湖も教科書で見たやつ!と驚きがあったのだが、やはり見たことがない景色、今回だとたくさんの木々と湖に満ちた土地には心動かされるものがあった。
機内ではとにかく眠気と戦いながら、機内ではブルーベリージュースをサーブしてもらった。美味しい!甘味が強く、想像していたブルーベリーの酸味がない。これは滞在中にまた飲んでみたいところ。フィンエアーっぽくていいですね。
AM8:00ごろ。今日はまだまだ長いのでここで一眠り。

到着した空港はこじんまりとしていて、荷物の受け取りレーンも2箇所だけ。ロヴァニエミは、サンタクロース村のある街としても有名。そんな背景もあり荷物の受け取り場にもサンタさんの気配を感じるそりと、トナカイたちが。

今回の旅程は本当にオーロラを見ること以外、特段予定が決まっていないので、この段階でもまだ初日の予定はほぼ決まっていない状態。

空港からサンタ村に直行するバスも出ていたのだが、1週間分のキャリーバッグがとにかく重かったので、一旦ホテルに向かうことに。英語に対応しているのでは?という期待値でここまでやってきたものの、バスの時刻表はフィンランド語のみ。数字の表記と行き先さえかれば問題ないのため、なんとかなるでしょう、と、楽観的なテンション。10分後にバスが来るようなのでそちらを待つことに。行き先を運転手さんに確認して、バスへ乗り込む。バス内でも英語のアナウンスがあったりなかったりなので、運転手さんに降りるタイミングを確認しながら移動。体感そう寒くないかもと思ったのも束の間、北極圏近くのエリアの寒さは、九州生まれには少々辛い。ああ、メルカリありがとう。ほぼ底値で買った、Mackageがあれば本当に!本当に!!怖いものなしだった。着た時のラインも本当に綺麗なのでおすすめです。
Moncler然り、東京ではオーバースペックのダウンコートが大活躍する素晴らしい街だ。笑。運転手さんに都度聞きつつ、Google Mapが教えてくれた街の中心部でバスを降りて、今日の宿へ移動。地面の凍結を防ぐためだと思うのだけれどアスファルトではなく地面が土。さらに上に凍結防止として白い何か撒いてある様子。そりゃあ毎日最高気温が0度未満だと、きちんと生活するための準備がないとそりゃぁ安全には暮らせないか。そのため、キャリーバッグをホテルまでとはいえ引いて歩くにはなかなか過酷な旅だった。大体10分くらいだっただろうか。今回コスト重視だったのだが、ここから近いホテル、を優先すれば5分圏内で到着するホテルもあったと思い。

ホテルについてから荷物だけ置かせてもらえるようにお願いしていて発覚したのが、ベッドが2台ある部屋を1名で予約してしまっていたということ。フィンランドの場合も、諸外国同様部屋単位での予約なので差分の宿泊税だけ納めて、事なきを得る。本当に良かった……。アジアの旅行と違い、外で寝ようものなら死んでしまうので流石にこれには肝を冷やした。同じくらい友人もドギマギしたことだろう……こればかりは本当に申し訳なく思っている。

荷物だけホテルにちょっと置かせてもらう、というのはキャリーバッグを持っていった海外旅行中にかなりよく使っている技なのだが、今回普段と違うポイントが1つだけあった。本件受付で相談したところあそこの部屋に置いて行って!と自分たちで置く作業をした点だ。普段であればレセプションで依頼すると、そのまま担当者に荷物を預けて、あとはお任せ。なのだが、今回は自分で持っていって自分で置いていくといった流れだった。行くように言われた部屋にはすでに他の人の荷物がちらほら。海外旅行で流石にこんなに警戒心なく荷物を置いていく自信もない上に、私のキャリーバッグは数値を使ったロックしかできないため、数値ロックを改めてかけることに。

お待ちかねの朝ごはん。

ホテルで荷物だけ置かせてもらったら、すぐにご飯へ。AM9:00に現地着したこともあり、まだあまりご飯を食べる場所が空いていなかったものの、GoogleMapが大活躍。地元で有名なペストリーショップへ。列こそできていないが、お店にどんどん人が吸い込まれていく。入店するとすでに店内は満席。ちょっと朝ごはん、で利用する人も少なくないようで、回転率は良さそう。地元の人も家族連れなどできているようで、英語がどのくらい伝わるかも怪しんでいたものの、英語の使用も可能。
行く前から友人が熱を上げていたカレリアパイにシナモンパイ。あとはしっかり目の食事系枠としてピザをチョイス。こんな感じでフィンランドの1食目を満喫。お皿とマグがフィンランドの陶器 / ガラスブランドのイッタラとアラビカ。数日後、結局お皿は自分用に、マグは両親用にここで見たものと同じものを買うことになるとはこの時は梅雨知らず。スタートダッシュからしっかりフィンランドを満喫してハッピー!
ブラックコーヒーはおかわり自由だと店員さんが教えてくれた。フィンランドのコーヒーは酸っぱめ、というよりも深煎りで味がしっかりしているので、個人的にはかなり好み。昨今のコーヒーブームは浅煎りで酸っぱめが多いため、こんなに自分好みのコーヒーは久しぶりだった。あと200gは追加でコーヒー買って帰ってきても良かった。意外だったのは場所によってはハワイでもたまにあるようなヴァニラなどのフレーバー付きのコーヒーもあったこと。

1食目!ガラスのお皿はしっかり買って帰りました。

ホテルのチェックインの時間までは、近くのスーパーを練り歩いて時間を調整。旅行先では観光はもちろんだけども、スーパーマーケットをふらつくのも大好きだ。現地の人の生活が透けて見える気がする。
道中とにかく薄暗い天気で、ずっと住むには気持ちが沈みそうだなぁなんて考える。ガイドブックを見たところ、スーパーマーケットが入っているモールの正面には世界最北端のマックがあるとか、ないとか。

あやふやな言い回しには理由がある。ここにも世界情勢が絡んでいるようで。あったという過去形表現、これはこれで正解。なぜならロヴァニエミにマクドナルドができたあと、ロシアにできたマックが世界最北端になったからだ。しかし昨今の戦争による情勢悪化で、マクドナルドはロシアから完全撤退。現在は再度ロヴァニエミのマクドナルドが最北端になったとのこと。しかしこのロヴァニエミのマック、オープン日をアナウンスする大きな垂れ幕もかけてあったのだけど、どうにも営業していないようで、謎が深まるばかりだった。

サンタさんに、ごあいさつ

お昼寝したい気持ちはありつつ、まだチェックインまで時間があったのでサンタクロース村へ!ロヴァニエミの観光の目玉である。

バスに乗って30分弱。ロヴァニエミ中心部からサンタ村まではあっとういう間に到着した。
サンタ村現地は、もちろん雪も多く、そして観光客に溢れていた。村の中にはお土産屋さん、レストラン、トナカイそりなどもあって、半日くらいなら十分楽しめそう。イッタラやマリメッコはどうもアウトレットになっているようで、ヘルシンキ内でこれらのお店にいくことがもし面倒であればここで買い物をするのもありかも。我々はとにかくどのくらい移動の必要があるのかなど何もわからなかったため、ここでの買い物はせずに眺めるのみに留める。
今回はサンタさんに挨拶するのをメインイベントにしていたので、サンタさんのいる建物へ。
サンタさんのいる部屋の手前には、世界各国の著名人とサンタさんの写真が飾られているらしい。芸能人に疎すぎてほぼわからなかった。
10分ほど列に並ぶとサンタさんが!サンタさんエリアに入って、サンタさんの部屋に行くまでもクリスマスのプレゼント工場のようなあしらいになっていて、我々の夢は守られていた!お会いする手前までは写真 / 動画が可能なのだが、サンタさんとの写真だけは有料。夢の国みたいだ!
友人がキラキラに加工されたサンタさんとの3ショットを購入して、サンタクロースヴィレッジにいるとき中ずっと首にかけていたのが可愛らしかった。
すっぴんでの写真も失礼。友人の首にかけているのが件の写真である。

サンタクロース村にはmarimekkoやittalaのアウトレットショップが。ヘルシンキ近辺にもそれぞれアウトレットショップはあるのだが、それぞれに小一時間は軽くかかるので、ここで買い物をするのもありだと思う。本当に!
あとは今回ちょっとしたカフェしか利用しなかったものの、トナカイの肉を出してくれるレストランもあったりして、ご飯を楽しむ十分な時間がある人にはコーヒーも、ご飯そのものも楽しめる場所である。

こちらはマリメッコのストア。日本にいるときにそんなトラッキングしていない身としてはいずれのブランドもしっかり有名な商品は置いてあって、ちょっとしたミーハーな気持ちで行くには十分な場所だったと思う。

オーロラハント、1st night

前述のツアーを当日に滑り込みで予約して、あまりにも知らない街なので事前に集合場所を確認。Google Mapがあるとはいえ、全く知らない土地では流石に下見をしておかないと不安である。それでもまだ多少の時間があったので、ここからの長丁場に向けて腹ごしらえをするべく、ショッピングエリアへ。ファストフードやカフェの様なお店は多く存在していたものの、どこも21:00近くになると閉まってしまう。飛び込みでカフェに入り、軽食とコーヒーをいただくことに。やはりコーヒーが美味しい!

30分程度一休みしたところで改めて集合場所であるツアー会社へ。旅行会社の裏には日本でいうところの観光バス / 高速バスにあたるサイズの大きなバスが。どうやら我々はこれに乗ってゆくらしい。中に入るとすでに老若男女、加えてさまざまな言語が飛び交う状態だった。どうもいくつかのツアーの開始時間が被っている様で、アナウンスを必死に聞く。オーロラツアーの希望者には無料でアウターやスノーシューなどの防寒グッズの貸し出しがあり、友人はそちらを利用することに。

結局出発したのは30分程度経ったタイミングだった様な気がする。バス1台に対して、ツアーガイドがひとり、カメラマンがひとり、そして運転手がひとりの体制だった。

15分程度バスで走ると、郊外に出る。日中立ち寄ったサンタクロース村を通り過ぎ、どんどん北へ向かう。手元のオーロラ予報アプリは相変わらず高いK値を記録しているものの、とにかく曇り空が晴れない。たまにもしかするとオーロラかも!とガイドさんに言われるものの、うーん、言われてみれば、程度のものに止まっていた。1時間経つ前くらいに一度バスを降りてみるものの、確信を持ってオーロラ、と呼べるほどのものには出会えず。

本来の旅程では全行程3時間だったと記憶しており、本来であればこの辺りで帰る必要があったはずだ。しかしこのままバスはさらに北へと走っていた。バスの帰り際に聞いた話では、カメラマンはフランスから来ており、この日が最終日だったらしい。それもあって、ギリギリまで粘ってくれたようだった。

そんなわけでさらにここから1時間北へ。気がつけば、12時近くだったと思う。うとうとしていたところ、ガイドやカメラマンたちの叫び声でバスの中全体が騒然とする。正面にとんでもないオーロラが見えたのだ。バスは雲の切れ間を求めてずっと北へと走っていた。目指していたその切れ間に、やっと着いたのだ!知らぬ間に国立公園の中まで来ており、路傍にバスが止まった。カメラマンを先頭に、雪深い道を歩いて降っていく。道は河川敷の様な形で一段高く土を盛ったような形だった。雪山でもあまり目にしないくらいふわふわの雪に満ちた道は、軽く20cmは足が埋まってしまう。今回ように買ったワークマンのスノーブーツが堪えるギリギリのラインだ。ズブズブと歩いて行くと、ブーツの中に雪が入ってきた。しかしそれどころではない。
左手には道、右手には森が生い茂っていた。まだ綺麗なオーロラは見えない。と、5分ほど雪をかき分け歩き、体もほどほどに温まってきたところで視界が一気にひらけた。

オーロラだ!視界が開けたのも当然、気がつけば凍った湖の上にいたらしい。雪で全然気が付かなかった。雪も積もっているが足元は分厚い氷に支えられてしっかりしている。オーロラをバックにツアー参加者が順番に写真を撮ってもらっていく。オーロラがいつ消えるのか、はたまたまた雲に覆われてしまうかもわからないので、我先にと写真を撮ってもらいに雪をかき分ける。写真撮影も2周目にもなると、どんどん輝きを増すオーロラの明かりにも慣れてきて、どうもすぐに消えることはなさそうだとわかってきた。自分を含める参加者全員に余裕が出てきた。

思いっきり上を見て、星々とオーロラの動きに見惚れてしまう。

肉眼よりも写真の方が強く映るが、このくらいくっきり見える。

持ってきた一眼をセットする人、スマホで試行錯誤する人、ゆっくりオーロラを眺める人とこの場における動きはさまざまだ。オーロラ、動画には映らないものの画像であれば、肉眼以上にはっきり見えることがわかってきた。一眼レフで撮った写真はもう一面が緑の光に包まれて、もはやオーロラだということもわからないくらいの仕上がりである。

手持ちのiPhone12miniで撮影した写真

写真はさまざま撮ったが、一番見応えがあったのはタイムラプスだ。動画では残せないものの、写真の組み合わせであるタイムラプスは非常に優秀に仕事をしてくれた。凍てつく寒さも忘れてオーロラにすっかり魅入ってしまった。30分ほど滞在しただろうか?名残惜しくも集合がかかり、元の道に戻っていく。バスではシナモンクッキーとホットブルーベリーティーが我々を待っていた。芯まで冷えた体にこれが沁み入る!しばらくすると後ろ髪をひかれながらも全員がバスに乗り込み、帰路に着くこととなった。帰りは2時間強ある。時刻はほぼ予定解散時刻だった。出発してしばらくするとバスの中はすっかり静まり返っていた。みんな慣れない雪道と、そして何よりも素晴らしいオーロラに心を動かしてしまってすっかり疲れていた。そこここから寝息が聞こえる。

旅行会社に戻った時にはすでにAM2:00を過ぎていた。

海外旅行の航空券は、大体3ヶ月以上前に取るのが相場では安くなる、という話もある。と、すると直近ピークアウトしたとはいえ2024年、オーロラが見やすいと言われる年にフィンランド、及びロヴァニエミに行く人はそろそろオーロラツアーを検討し始める時期ではないだろうか?

それぞれの記事が何かしら、これから北欧に遊びに行く皆さんの役に立つことを祈っています。

Tipsについてはこちらの記事でより詳しく話しているのお目通しいただければ!

最後に1つだけ反省点を。カメラ系のガジェットは絶対に事前の試運転が大切です。今回日本でOsmo Action4を買っていたのですが、当日一体どうピントを合わせればいいのかわからず、うまく使いこなせなかったのがちょっとだけ心残り。iPhoneでも十分動画、静止画は撮れるのですが、もし使いこなせていればもう少しいい写真が撮れたのでは?とも思います。

追記!
今回のDay1をVlogにまとめました。今回はジンバルのみの利用で、やや画角が安定していないかも……英語でのVlog作成にトライしているので、人を選ぶかもしれないですが、ロヴァニエミの空気がもっと伝わると嬉しいです。

Have a good trip!一生の中でも本当に素晴らしい経験になりました!
ぜひみなさんオーロラハントへ飛び出しましょう!
わからないことがあればお気軽にご連絡ください〜!

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