ふと見上げた空に飛行機雲|散文
今日は用事で近くのスーパーへ。
ちょっとしたお返しを買いに行った。
相変わらずのガタガタな不安定さと、下向きな鬱状態が続いていたが、何とか買い物を済ませ帰る途中の信号待ち。
何気なく顔を上に向け、雲一つない真っ青な空に、三本の飛行機雲。
どこまでも遠く伸びていた。
少し冷たく心地よい風が、私の頬を過ぎった。
最近好きなCM。UberEATS。
流れる歌が「愛は勝つ」。
あのCMを観る度に、涙が零れそうになる。
心配ないからね 君の想いが
誰かにとどく明日がきっとある
どんなに困難でくじけそうでも
信じることを決してやめないで
久しぶりに聴きたくなった。
何故だろう…今、こんなにも情けない自分でも、「生きててもいいんだ…」
そう背中を押してくれる。
もう長い付き合いの精神疾患と当たり前に飲む安定剤。
眠る前にプラス頓服を飲み、ジムノペディを聴きながら小説か絵本を読む。
誰も邪魔出来ない私一人の世界は、静かでやっと過呼吸からも不安からも解放される。
夜中…突然襲う「もう良いかな…もう良いよね…」の弱気な私が出る日もあるけれど、置いて行けない大切があるから、私は耐えて眠りに就く。
今夜も、きっと不安が襲ってくる。
けれど昼間見た飛行機雲、きっと私の大好きな人も私の心で見ていたと信じて。
いつか私が解放されるその日までは、何とか繋いで行こう…。