<読書>青い壺
朝のNHKのニュース番組で紹介されていた『青い壺』。
『青い壺』に共感する人が多いとか…
昭和に書かれた『青い壺』がなぜ、今、多くの人に読まれているのか、興味を持ちました。
・青い壺 著者:有吉佐和子
無名の陶芸家・省造が焼き上げた美しい青い壺。
青い壺は、様々な人の手に渡っていきます。
青い壺の滞在先(?)の人間模様が描かれていて、これがとてもおもしろいのです。
昭和時代の話なのですが、令和の現代も人間の悩みや、人間関係から発生するモヤモヤする感情は、全く変わっていないのです。
定年後の夫婦のやりとり、とてもリッチな老婦人の昔語り、母校に勤務する若い栄養士の奮闘などなど、一つ一つの物語が興味深いです。
そして、青い壺も、東京にいたかと思うと、京都の東寺の縁日に登場し、また東京にもどり、スペインに旅立ち、また東京にもどってきます。
青い壺は、少しだけ、陶芸家・省造に再会しますが、省造の手元には戻りません。
まだまだ、色々な人の手に渡って、その人間模様を観続けるのではないでしょうか。
『青い壺』は、オムニパス形式の作品なので、一気に読むのも、少しづつ読むのもよしです。
最近、とても忙しくて、本を開く時間があまりなかったのですが、通勤の途中などに少しづつ読みました。
恥ずかしながら、有吉佐和子作品をきちんと読んだのは初めてですが、『青い壺』は、面白かったです。
機会があったら、手に取ってみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私K.Kからのごあいさつです↓↓↓