〈読書〉続 窓ぎわのトットちゃん
・続 窓ぎわのトットちゃん 著者:黒柳徹子
『窓ぎわのトットちゃん』を初めて読んだのは、30年以上も前のこと。
トモエ学園で小林先生たちに見守られているトットちゃん。
バイオリニストのパパと美人のママ、きょうだいとシェパードのロッキー。
トットちゃん(黒柳徹子さん)の幸せな子ども時代が描かれていました。
その後に読んだ、『トットチャンネル』には、トットちゃんがNHKの専属女優になるまでと、女優として活躍していく様子が描かれていたと記憶しています。
そして、今回手にとった『続 窓ぎわのトットちゃん』は、『窓ぎわのトットちゃん』と『トットチャンネル』の間の時代の話です。
戦争の時代にトットちゃんとその家族がどのように過ごしたかがわかります。
パパが戦争に行き、戦後も数年間、シベリアから帰国できなかった黒柳家。
ここで、活躍したのが、美人のママ・黒柳朝さんです。
それほど就労経験があったとは思えないママ(黒柳朝さん)の活躍ぶりには驚かされました。
今の言葉で言えば、黒柳朝さんは生きる力がある人ですね。
また、子どもから見た戦争の時代が詳細に記録されていて、読んでいて悲しくなる部分もたくさんありました。
戦争の時代を知っている世代も高齢化し、戦争は過去のこと、遠い昔のことになりつつあります。
しかし、戦争の時代を過ごしてきた人たちの話には耳を傾け、その厳しい時代があったことを記憶しておかなくてはならないと、最近感じます。
著者も平和を願って、自分の経験を書いてくれたのだと思います。
『トットチャンネル』にも書かれている、トットちゃんが女優になってからの話も興味深かったです。
黒柳徹子さんといえば、司会者という印象が強く、TVドラマではあまりみかけないと思っていました。
しかし、『続 窓ぎわのトットちゃん』を読んで、著者がTVでは主に司会者として活動している理由もわかり、仕事に対して真面目なところも素敵だと感じました。
著者の仕事に向き合う姿勢は、父親から受け継いでいるのではないでしょうか。
軍歌は嫌いで演奏しないバイオリニストのパパ。
しかし、シベリア抑留中の慰問では何の曲でも演奏したというパパ。
パパもトットちゃんも純粋で、他人の気持ちに寄り添える方たちですね。
トモエ学園の教育、子どもから見た戦争、TV放送が始まったころのNHKなど、黒柳徹子さんのエッセイには、色々なことが記録されています。
『続 窓ぎわのトットちゃん』は、優しい言葉で綴られていて、読みやすいので、おすすめの本です。
『窓ぎわのトットちゃん』をまだ読んでいない方は、こちらもぜひ読んでいただきたいです。
トモエ学園の様子がわかります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私K.Kからのごあいさつです↓↓↓