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【私の仕事】 忘備録(61)『阪本研究所』従業員1号

◆この記事の内容:

雇った限りは責任があるが、教育することは難しいことを書いています。


【私の仕事】 忘備録(60)『阪本研究所』で働きたいパティシエさん? からのつづきです。


パティシエの修行

男前のパティシエは僕の会社で「修行」することになった。当時、つまり今から約1年前は、会社を始めたばかりだったので、ルーティンの仕事はない。

仕事は自分で掘り起こすもの。自分の頭で考えて、自ら動いてお金が入る方法を得なければならない。パティシエが自分のアイデアで考えて儲けたお金は全て渡すことにしていた。そのとき、会社の名前を使って、いろんなことをしてくれたらいい。そうすることが会社の宣伝にもなる。


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僕は、今まで長年経験した仕事の内容や、成功したビジネス、失敗したことなど、たくさんパティシエに話してあげた。それと、英会話、貿易事務、パソコンのことなど、僕がもっているすべての知識を、毎週土曜日の朝8時から昼の12時間まで彼に「集中特訓講座」をすることになった。

なぜ「特訓」なのかというと、パティシエは英語、パソコン関係の知識がゼロだった。英語は好き嫌いがあるので仕方ないとしても、パソコンは学校で習うと思うし少しは使ったことがあるはずなのでは?とびっくりするほど、その知識がない。エクセルやワードもまったくダメ。


高級ノートパソコン

とにかく、彼にノートパソコンを購入するよう指示した。次の日、予想通り高級ノートパソコンを日本橋のジョーシン電気で買って持参してきた。CPUはRaizen7だ。お金があることは素晴らしい。ものごとの解決がはやい。。。

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2週間目に入ったとき、パティシエから日曜もやって欲しいと言われ、日曜日も同じように朝8時から昼の12時まで講義することになった。さらに、平日も彼は仕事が終わってから、会いにくるようになった。

彼はとにかくメモ魔だ。僕が話す内容を速記者のようにノートにとっていた。

なので、ヤバイことは言わないようにした。僕は何事にも慎重だ。この状態が1年くらい続いたら本格的に機密内容も話そうと考えていた。


5万円の高級マウス

パティシエは、相手の気持ちを捉えるのがうまい。僕は無料で教えているので、彼は気をつかって、会うたびに、様々なプレゼントを持ってきた。

目や肩の疲れを解消する高価な薬をくれたり、僕がパソコン周辺機器が好きなことをよく知っていて、高級マウスを持ってきて、「これ、使ってください。返さなくていいですよ。」と。

「ほんと?」と僕は彼に聞き返した。実は、欲しかったマウスだ。定価は約5万円で、ネットでも3~4万円だ。

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社長の息子

彼は元々、東大阪市のお金持ちの社長の息子だ。実際、あくせく働かなくてもいい。だから、僕が最初、彼に「給料は渡さないよ」と言ったとき、すぐ「いいですよ」と彼はすぐ承諾したのだ。

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なので、服装やカバン、ノートやペンまで高価でいいものを使っている。お金を常にたくさん持っているので、当然ながら女性にも不自由していないようだ。

彼にいろいろ教える場所は、阪本研究所の狭い事務所(自分の部屋)を使うや近所の喫茶店を使っていたが、彼の方から「広くて雰囲気のいい喫茶店を知っているので、そこを使いましょう。次からは車で迎えにきます。」と言い出した。

で、次の日がちょうど日曜だったので、朝8時前に事務所の窓から外を見ると、国産の高級車が停まっていた。約束の時間より5分ほど前に来ている。

その車に乗り込み、パティシエの運転でその喫茶店に着いた。大きな喫茶店というより、レストランだ。とても広く、座るソファやテーブルもとても大きく充分スペースをとってゆったりできる。

大きな声で話しても、隣の人との距離があるので問題ない。メニューに載っている値段はどれも高いが、それ以上の価値はありそうだ。すごく気に入った。

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それ以降、毎週土曜日と日曜日は、パティシエが車で迎えに来て、そこで打ち合わせや講義をすることになっていった。

1ヶ月が過ぎた頃、パティシエとも心から打ち解けるようになって、講義内容から外れて、小さいころからの経験なども話すようになった。彼は、僕がメンズエステ業界の広告動画撮影の仕事をしている内容を詳しく聞きたがった。


男同士の友達

現在もそうだが、僕には女性の友達しかいない。子どもの頃も同じ。女の子の友達ばかりだったが、男同士の友達っていいもんだなぁと思った。男同士だからこそ分かり合える内容がある。心から笑うことが何回もあった。なかなかいいものだ。

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従業員1号

このように従業員1号と毎日のように関わっている間、6月が近づくに従って、大阪府内の祭りの動画撮影の依頼や、地元では祭り自体のお手伝いもあるので、けっこう忙しくなってきた。

実際、彼には給料を払ってないので、「従業員」という表現はいけない。協力者、会社のパートナーだ。

また、彼はアイデアマンだ。イタリアンや日本料理の免許も持っていて、「食」の知識は広い。会社のロゴを入れたスイーツを開発して販売してみようかいう話も出た。売れなくても、ネットに掲載して会社名の宣伝になる。


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中国人のママさんたち

6月中旬にはさらに忙しくなってきて、中国人のママさんたちからは、たまにラインやWechatで、連絡があったが、2日遅れで返事するような冷たい態度をとってしまっていた。

次は、難波のメンズエステ、チャイエスの動画撮影の話です。



私の仕事】 忘備録(62)チャイエス1号 へつづく。。


*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。


◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。





ご参考(国際契約書)

下記は参考です。

ちょっと真面目なことを書きます。

従業員1号は、書き留めることが好き。どんな仕事でも「書いたものを残す」ことはとても重要です。

このあたりは、彼にいつも話した。彼は充分、理解してくれていると思う。

中華とビジネスをする場合、契約書なんて紙きれと同じと言われても、絶対、何か書いてもので約束を決めたほうが、後で訴訟になったとき有利になります。このあたりは下記のnote記事をご参考に。