【私の仕事】 忘備録(91)「エスパーになりましょう!」
◆この記事の内容:
エステ店の中国人ママが言うことを理解するためには超能力が必要であることを書いています。
【私の仕事】 忘備録(90)慣れるのも早いが飽きるのも早い のつづきです。
エスパー能力が必要
整体店の中国人ママから、ラインで画像が1枚だけ送られてきた。メッセージも何もない。「S」店の入り口を外から撮った画像だ。
想像力を出し切って考えたが、どうしても、その画像の意味が分からない。
ママに電話して聞いた。
僕:「何これ?「S」店の画像を俺に送ってきても意味ないやん。俺があなたに「S」店を紹介したんやで。俺のほうが「S」店のことはよく知ってるよ。」
ママ:「王さんが私に送ってきたのよ。それをあなたに転送したの。びっくりしたでしょ?」
僕「??? 王さんって誰?」
ママ「堺店をまかせている王さんよ。」
整体店のママさんはビジネスが上手。堺市や他の地区でも整体店を経営している。堺店は、中国人の王さん一人に任せていた。
僕:「なんで王さんが「S」店の画像をあなたに送ってくるの?意味わからん。」
ママ「なんでわかんないの!王さんよ!あの王さんが「S」店の前で自分で撮ってわたしに送ってきたのよ!」
この時点で、僕はエスパーのように超能力を発揮しなければならない。
僕:「ということは、、「S」店を80万円で買うと言った千葉の人は、王さんの知り合いか? 王さんの紹介だね?」
ママ:「そうよ!」
僕:「じゃ、千葉の人はどんな人かわかったんだね?」
ママ:「わかったわよ。日本人よ。兵庫で会社やってる男の人、60歳。社長よ。」
僕:「ふーん。まぁ、「千葉県」は嘘だと思ってたけどね。」
と、ママに偉そうなことを言ったが、僕は千葉からわざわざ買いにくると思っていた。
ママ:「あなたと一緒に「S」店で交渉したときがあったでしょ。あのとき、お茶を出してくれた中国人の女がいたのを覚えてる? あの人が王さんの知り合いだって。それで、あの中国人の女の友達が、今言った日本人の社長よ。」
エスパーでも分からない
しまった!あのお茶を出した中国人は、話を聞くためにそのために、交渉中もずっとそばにいたのか。。。こちらが買おうとしている金額も、なにもかも筒抜けだ。僕自身が「S」店を買うわけではないから、そこまで神経を使ってなかった。
でも、ちょっと待てよ。。。そもそも、王さんは、なんで整体店のママに「S」店の画像を送ったのだろう?整体店のママが「S」店を買うのを邪魔するため? 日本人の社長が「S」店を買う方が、王さんにとって都合がいい理由はなんだろ?
僕:「そもそも、王さんは、この「S」店に関して、どうしてそんなに一生懸命なの?誰が買おうと、王さんには、まったく関係ないよね?」
ママ:「なんで!わかんないの! わたしが「S」店を買ったら、王さんに任せている堺店、売るからよ。」
僕:「ああ、そういうことか!あの堺店、あなたが売ってしまったら、王さんの仕事なくなってしまうからね。」
ママ:「そういうことよ。わかった?」
僕:「あのさぁ。俺、あなたから堺店も売るってこと聞いてないよ。今、初めて聞いたよ。そんな大事なこと、エスパーでも想像できないよ!」
ママ:「エスパーって何?」
破格値100万円
僕:「あ~もう。。堺店を買う人はもう見つけてるの? 売れたら、そのお金を「S」店の改装費に使おうと考えてるんでしょ? たぶん。。」
ママ:「そうよ。」
僕:「なんか、順番がおかしいい。だったら、あの堺店、王さんに売ればいいやん?」
ママ:「ダメ。王さんはね、店のベットや設備、全部含めて100万円で買いたいっていうの。」
僕:「100万か。。。あの店、100万じゃ、安すぎるわな。」
堺店は小さい店だけど、それなりに利益を上げている。従業員の給料、経費などすべて引いて粗利が毎月最低でも30万円はある。100万円で買ったら、4ヶ月目から利益が出る。
ママさんの堺市店はメンズエステではなく、正真正銘の正統派の整体店だ。以前、日本人の整体師が20年以上経営していた店。長年の固定客も多い。100万円だったら、僕が買いたい。僕は整体の免許は持ってないけどお金だけ出して誰かにやらせたいくらいだ。
今回の整体店のママに限ったことではないが、中国人のママたちと話をしていて「それ、聞いてないよ」は多い。そして、その内容はとても重要なことが多い。先にそれを言ってくれていたら、対応や行動も変わったに。。。と残念なことがよくある。
「エスパー伊東」レベルではなく、本当の超能力が必要だ。(エスパー伊東は変な面白さがあると思う。早く復活して欲しい。。)
ライン交換
「S」店の件は、非常にややこしくなってきた。
僕:「この店の件、今、しばらく動かんといて。俺、なんとかするから。とりあえず、「S」店のお茶出してくれた中国人の女にラインして本当のことを調べるよ。」
ママ:「あなた、なんで、あの人のライン知ってるの?」
僕:「お茶出してくれたとき、「ライン交換しましょ」って言われた。」
ママ:「ふ~ん。あ~そう。」
僕:「とにかく、いろいろ調べて連絡するから。ちょっと待ってて。」
ママ:「あの「S」店、場所は絶対いいよ。人通り多いし、駅から歩いて5分。私の家からは自転車で5分よ。ぜったい買いたいの。いろいろ分かったら、すぐラインしてね。」
あぁ、なんか面倒なことになってきたな。これだったら、僕が買って、それをママに売ったほうがよかったなあ。。。
日頃からエステのママたちから、店を「買いたい」「売りたい」話はとても多い。サラリーマン時代に「宅建」をとっておけばよかったかもしれない。
「S」店の件は、本当に買うとなると賃貸契約書の取り交わしや書類関係の提出が必要。そういうことは、整体店のママはできない。どうせ、僕に頼んでくるに違いない。仕方ない。やってあげよう。
それにしても、ややこしくなってしまった。まず、「S」店でお茶出してくれた中国人にラインで電話してみるか。。たしか、「ゆき」とか言ってたな。
他の女性と仲良くなるのは禁止
整体店のママは、僕が他の店のママや女性と仲良くなるのを露骨に嫌う。
僕はママの韓国人の友達から言われたことがあった。「他の人と仲良くすると急に怒るときあるから、あなた、気をつけて。」と。
僕:「わかってる。前に本人から触接、言われたよ。「他の人と仲良くなるのは禁止よ」。って」
ママの友達:「家でパソコン修理してくれたこと、あれ、まさかと思うけど、あの人にしゃべってないよね?」
僕:「言うわけないやん。大変なことになるよ。あのウインドウズ7、まだ使ってんの?」
ママの友達:「もう、新しいの買うから、日本橋についてきて欲しいの。でも、あなたに電話するのをすごく気を使って。。あの人がそれを知ったら、わたしに何て言うか。。。」
僕:「ややこしいなあ。あの人、旦那も子供もいるんだよ。」
ママの友達:「そうよ。わたしも何回も会ったことある。いい人よ。」
僕:「俺も会ったことあるよ。あのさ、もうこれからは、用事があるときは、携帯電話の方に直接かけて。もう1つ携帯電話、持ってるから、そっちの番号を教えるよ。」
ママの友達:「ありがとう。助かるわ。」
この人は、エステや整体関係ではなく、日本の会社に勤める韓国人のOL。事務をやっている。日本語能力高い。中国語も話す。小柄で30歳代、若く見える。
この人からはエクセルの関数の質問が多い。前回はハードディスクの故障だったので、家に行って新品と取り替えてあげた。
とにかく、メンズエステ「S」店を買う件は、はやく処理してあげよう。もう既にヤバイ感じになってしまっているけど。。。
【私の仕事】 忘備録(92)中国メンズエステ 「賃貸借契約書」の保証人 へつづく。。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。