【私の仕事】 忘備録(36)中国人の漢字の間違い
◆この記事の内容:
中国人エステ店のママさんが日本の漢字をよく間違うことを書いています。
【私の仕事】 忘備録(35)メンズエステ店中国人オーナー からの続きです。
中国人主婦層
僕がこのnoteで言う「中国人主婦層」とは、日頃、仕事を通して自分が関わっている中国人女性たちのことです。
具体的には、
● 中国人の女性オーナー様又は店長:整体店、女性専用エステ店、又はメンズエステ店。
● 仕事を通して直接話を聞いた人数:約50名
● 年齢:40~55歳くらい
● 場所:大阪市内で店を経営
● 日本に在住:日本人の旦那がいて、10年から20年以上日本に住んでいる。
● 子供:日本の学校(小学校、中学校、高校、大学)に通っている。
● 中国人オーナーたちの日本語:日本語検定3級~2級の人、又は級取得はないが日常会話は流暢。
●日本に対する感情:日本人の男性と結婚し、日本で暮らしているので日本のこと「生活や文化など」を好きなのは間違いないが、日本人に対してすべて好きなわけではない。
以上の条件で、中国人ママさんたちを通して僕が経験したこと、起こったことを書きます。
漢字の間違い
日頃、仕事で中国人ママさんたちに会って打ち合わせをしたり、毎日Wechatで話したりしています。そのような中で、疑問をもつことがあります。
「漢字の間違い」です。それが結構、頻繁にあるのです。
ただ、日本人の僕が中国人に「漢字間違い」を指摘するのが、とても気を使ってしまいます。
ある日、中国人のメンズエステ店(チャイエス)の新規オープンで、店の名刺や看板が完成しました。
お客さんに配る名刺を見ると「電話」の漢字が、「电话」になっている!
横に電話番号の数字があるので「电话」は「電話」を意味することは分かりますが。。。
また、取り付けが完了した店の大きな看板を見て、さらにびっくりしました。「橋」の漢字が「桥」になっている!
お店の名前に係わる部分なのに「桥」で大丈夫なのか?
LED式の看板で、既に取り付けが終わって、きらきら輝くデコレーションライトもついている。80万円だそうだ。もし、修正するなら元から作り直しだ。
意味としては間違った漢字ではないが、日本で通常使う漢字ではない。
看板が完成する前に誰もチェックしなかったのか? おそらく、中国人仲間か友達の看板屋に頼んだのだろう。
この看板の漢字の間違いが多い。
廉価な名刺
僕は名刺をネットで注文する。100枚、制作料、送料込みで2000円以下。2日以内に自宅に到着。とても便利。
店の中国人オーナーに僕は聞いた、「名刺、どこへ依頼したの?」
「友達。」思った通りの返答だ。
中国人ママさんたちが「友達」と言うとき言葉を使うとき、「中国人」の友達を指す。日本人の友達には依頼しない。
オーナーが言ったこと驚いた。「1000枚で2000円よ。」
安い! 安すぎる。。
しかし、紙の材質は悪い。薄くペラペラだ。印刷も綺麗ではない。日本の店では、このような薄い紙の名刺は作らない。
普通の名刺を100点とすると、この名刺は50点だ。
漢字の間違いさえなければ、自分も使ってみたい。大量に名刺を作るときは経済的。
中国人は、「量」でものごとを考える。目に見えるもの 形があるもの、現実が大切と考える。一方、日本人は「筋」でものごとを考える。この違いは大きい。
これについて詳しくは、
【私の仕事】 忘備録(7)筋で考える日本人 をご参照ください。
まったく同じ看板
看板についても、80万円は安い。というのも、まったく同じ看板を横にもう1つ取り付けている。つまり、同じ看板を2つ取り付けてある。普通ではありえない感覚。自分なら別のデザインの看板をつくる。
まったく同じ看板を連続で並べるなんて。。
ある意味おもしろい。かえって目立つかもしれない。
オーナーに意図をたずねると、予想もしない言葉。「もし片方のLEDがつかなくて、もう1つあれば安心。」
この店は夕方5時から夜中の2時までの営業なので、看板は夜にLEDで照らしているときが看板の意味がある。確かに、夜にLEDが切れたら、看板の店の名前や値段はまったく見えない。
LEDってそんなに切れたりしないと思うが、この中国人女性オーナーは電気製品はすぐ壊れるという彼女特有の感覚を持っている。
まったく同じLED式大型の看板、2つで80万円。1つ40万円か。。日本の看板制作業者に依頼した場合、デザイン料や材料だけでも、1つ40万ではとてもできない看板だ。そう思うと格安だ。
実は、僕の会社も「印刷、プレート、看板」の販売をやっている。国内の取引業者(デザイン会社、製造会社)に写真を送って見積を取らせた。安くて見積もっても1つ60万円だった。塗装の耐久性は、日本の業者の方がレベルは高いとは思うが、それにしても安い。
その店の中国人オーナーに「どこに頼んだの?」聞いた。「友達に頼んだ。」とのこと。思った通りの返事。
中国人エステ店のママさんたちの強固なチャイナワールドが存在する。。。
結束強固なWechat
後にそれが明確になった。中国人のエステのオーナーたちと付き合うようになって、日常のコミュニケーションにWechatは不可欠。
あるとき、一人の中国人店長が、Wechatの自分たちのグループに僕を招待してくれた。そのグループは当然ながら同じエステ関係の仕事をする中国人が多い。薬剤関係、広告関係などの中国人の社長もいて50名くらいのグループだ。
このグループの中で、ホームページ制作や動画を制作する仕事を紹介してくれた。
そのおかげで、受注が増えた。エステ関係の店だけでなく、中華料理店や美容とはまったく違う業種のオーナーさんともWechatでコミュニケーションをとるようになった。これには感謝している。もちろん全員、中国人である。
このひとたちは、この1つのグループの中で商売だけでなく様々なことをお互いに情報交換し、それを実益に結び付けている。
例えば、旦那さんが建築会社の社長さん(日本人)であるエステの中国人ママがいる。そのママさんは、店を新築するとき、役所への届や、申請書などの書類事項など、同じ中国人同士、そのグループ内のへ相談していた。この結束は非常に硬いようだ。
普通に考えれば、日本の役所に出す申請書などについてよくわからない場合、日本人の旦那に相談した方が早い。ましてや、建築会社の社長であれば、なおさらだ。
でも、旦那であっても、自分の商売については何も話すことはないらしい。それが普通だと中国人オーナーは言った。
僕は中国人ママさんたちとは広告、ホームページ制作の仕事だけの関係だけどだ日頃、僕に様々なことを聞いてくるし、こちらの仕事とは関係のないことを依頼してくる。
僕は「それは、あなたの日本人の旦那に聞いてください。書類の日本語が読めないなら、日本の大学に通っているあなたのお子さんにお願いしてください。」といつも言う。
一回でも日本人がチェックすれば「漢字が違う」ようなことは起こらないはず。中国人だから漢字はよく知っているはずとは限らない。
それに、日本語の漢字と中国の漢字はまったく違う。
ただ、日本に住んでいるのだから、すぐ隣りにいる日本人、旦那や子供に聞けばいいじゃないかと思う。
でも、彼女らだけでWechatで相談し、判断し物事を決めてしまう。
中国人に関するnote記事を書いているので「Wechat」がよく出てきますが、中国人と直接取引をしない限りオススメはしません。
とにかく、チャイナワールドの結束は非常に強い。
【私の仕事】 忘備録(37)中国メンズエステ「女神」ママさんと再会 へつづく。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。