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自己紹介 ~長編小説風~

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長編小説風に、自己紹介をしています。幼少期から時系列に「わたし」の心の葛藤と社会とのかかわりを描きます。成長していく「わたし」を「わたし」になったつもりで読んでいただければ嬉しい…
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#ノンフィクション

#8 心機一転!中学デビュー ~中学生時代(1)~

(前回の記事)父親に対する不信感 ~小学生時代(4)~  6年生の時に、母が中学校の入学…

#7 父親に対する不信感 ~小学生時代(4)~

(前回の記事)夢は世界征服 ~小学生時代(3)~  「勉強だけは誰にも負けない」という自…

#5 アンタは橋の下で拾った子 ~小学生時代(2)~

(前回の記事)手を挙げたくても挙げられない ~小学生時代(1)~  どうしてこんなに自己主…

#4 手を挙げたくても挙げられない ~小学生時代(1)~

(前回の記事)母親との幼児期の思い出  小学校に入学し、環境が激変した。いや、世間的には…

#3 母親との幼児期の思い出

(前回の記事)父親との幼児期の思い出  何でも知っていて頼りになる(と当時は思っていた)…

#2 父親との幼児期の思い出

(前回の記事)運命の分かれ道  「自分が高みに到達すること、自分がもっと注目されること、…

#1 運命の分かれ道

 初めて伊勢神宮を訪れたのは、学生の時だった。織田信長を愛し、無神論を決め込んでいた当時は、お伊勢参りも単なる観光だった。  月日は流れ、結婚し、娘が生まれ、お宮参りと誕生日プレゼントを兼ねて奥さんが伊勢神宮参拝旅行をプレゼントしてくれた。  二見の旅館に一泊し、夫婦岩を訪ねた後、お伊勢参りへ。当時、内宮前の駐車場はまだ無料だった。生後3か月の赤ちゃんを抱きかかえて参拝するくらい大したことはないとタカをくくっていたが、甘かった。とにかく腕が疲れるのだ。たまらず無料休憩所で