魏志倭人伝の解読ツイート⇒地図
TwitterのTLに、おもしろいものが流れてきていた。
魏志倭人伝に並んでいる単語を、そこから推測される発音(当時の中国語&上代日本語)で、三世紀末の当時に存在してもおかしくない日本の単語に置き換えた結果、の一覧表だ。
補足や異論はあるようだけど、細かいことは置いといて、僕のような素人にはとても面白かった。…ので、日本地図のうえに地名をプロットしてみた。
邪馬台国と、その周辺国との位置関係
これは、いわゆる邪馬台国畿内説に合致する説になる。
・投馬国 = 投馬は 「アヅマ」と発音 = 出雲国(現代の島根県)
・邪馬台国 = 邪馬台は「ヤマト」と発音 = 大和国(現代の奈良県)
・狗奴国 = 狗奴は 「クノ」 と発音 = 久努国(現代の静岡県)
・邪馬台国は九州から見て「東」にあったが、聞き取り間違いの結果、
魏志倭人伝には「南」と書かれてしまった
というのが、この説の要旨になる。
邪馬台国内の地名
「女王の国」と書かれた地名を地図にプロットすると、下図の通りとなる。
点を線にすると、西は長門(山口)北は伯耆(鳥取)南は土佐(高知)東は美濃(岐阜)までを勢力圏に収める大国の図が浮かんでくる。大和朝廷の勢力図とも重なる。
魏志倭人伝:発音 :推測される日本の地名
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斯馬 :シマ :志摩 ⇒ 三重県志摩市(志摩国)
己百支 :ホウキ:伯耆 ⇒ 鳥取県伯耆町(伯耆国)
伊邪 :イヨ :伊予 ⇒ 愛媛県今治市(伊予国)
都支 :トキ :刀支 ⇒ 岐阜県土岐市(刀支県)
弥奴 :ミノ :美濃 ⇒ 岐阜県垂井町(美濃国)
好古都 :ヌカタ:額田 ⇒ 岐阜県池田町(額田国)
不呼 :フワ :不破 ⇒ 岐阜県垂井町(美濃国府)
姐奴 :サナ :佐那 ⇒ 三重県多気町(佐那神社)
対蘇 :トサ :土佐 ⇒ 高知県南国市(土佐国)
蘇奴 :サナ :讃岐 ⇒ 香川県さぬき市(讃岐国)
呼邑 :イワ :難波 ⇒ 大阪府大阪市(摂津国難波宮)
華奴蘇奴 :ワナサ:和奈佐⇒ 徳島県海陽町(和奈佐意富曾神社)
鬼 :キ :紀伊 ⇒ 和歌山県和歌山市(紀伊国)
為吾 :ヱガ :伊賀 ⇒ 三重県伊賀市(伊賀国)
鬼奴 :キノ :紀伊 ⇒ 和歌山県和歌山市(紀伊国)
邪馬 :ヤマ :山城 ⇒ 京都府木津川市(山城国)
躬臣 :クガ :久我 ⇒ 京都府京都市 (久我神社)
巴利 :ハリ :播磨 ⇒ 兵庫県姫路市(播磨国)
支惟 :キビ :吉備 ⇒ 岡山県(吉備国)
烏奴 :アナ :穴門 ⇒ 山口県(長門国)
※白地図は、こちらから作成。
所感
言語学については僕は全く素人なので評価できないけれど、整合性は取れているように思える。
地名以外の箇所についても、古事記・日本書紀や日本神話の記述と突合してみたりしたい。楽しい。
以上。