ストレス回避スキル
私はストレスを回避するのが得意だ。ストレスを感じにくいのではなく、ストレスで心を乱されることがとにかく嫌なので、平穏を保つ術を身につけて来た。
私がこれまでの人生の中で導き出したストレスを回避する術は「他人に期待しない」「まぁいっかで済ます」のたった二つなのだが、この二つだけで割と切り抜けられる。
一方で夫はストレスをこれでもかってほど貯めこむタイプ。先日は鳴り続けるグループラインに「プライベートな時間がずっとラインで削られる。止まらない通知音を聞くのが苦痛」だと嘆いていたのだが、私からすれば「無音にして返すのやめろ」の極みすぎる。次の日「ごめん、途中で寝てた」って一言入れれば済む話なのに、なぜそんなストレス耐久レースみたいなことをするのか甚だ理解が出来ない。
先日は洗濯に出した靴下がないから探して欲しいと言ってきたが、私は今すぐ履くわけでもない靴下が見つからないストレスよりも、どこに行ったか分からない靴下を探す方が圧倒的にストレス。ついでにどうでもいいタスクを増やされることもストレス。夫に「捨ててないんだからそのうちポロっと出てくるでしょ」と言っても「見つからないことが気持ちが悪い!」とのこと。
夫は物事の優先順位の中で「ストレスを逃す」が低いんだろうなと感じた。それとともに「まぁいいか」が出来ない生真面目な性格なんだとも思う。
それはそうと、私は先日お気に入りのピアスのキャッチを無くした。「新しいの買えばまぁいいか」とネットで調べたところ「今なら半額セールで送料込み44円!」という送料の限界さえ越えている破格のキャッチを見つけて購入したのだが、ただの透明なPP袋に詰められていたキャッチを、私は光の速さで無くした。しかもちょうど夫が靴下探し回ってる最中に無くしてることに気づいた。
せめて無くす前にお気に入りのピアスにキャッチを補完するくらいしておけば良かった、とほんのり後悔したのだが、私の物事の優先順位は「ストレスを溜めない」なので「まぁいっか44円だったし」と思うことにした。まぁいいか精神の最大の欠点は、自分に甘いことである。
それから、夫の靴下は見つかったが私のキャッチはいまだ行方不明だ。44円で買い直そう。
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