世界観、ゲームについて オランピアソワレは色相を全てとする世界。青、赤、黄の「原色」がピラミッドの頂点に立ち、その下に紫や黄緑などの「独色」、その下に「有色」と階級も棲家も色によって別れています。さらに太陽の光が届かない地下には「無色」や犯罪を犯した者が押し込められていて、地上の人は地下に住む人たちを蔑むという差別が根付いています。 主人公オランピアは唯一の白。婚姻も近しい色相の者としか許されないこの島で、白だけは唯一どんな色の相手も選ぶことができる。十八歳になった
私はストレスを回避するのが得意だ。ストレスを感じにくいのではなく、ストレスで心を乱されることがとにかく嫌なので、平穏を保つ術を身につけて来た。 私がこれまでの人生の中で導き出したストレスを回避する術は「他人に期待しない」「まぁいっかで済ます」のたった二つなのだが、この二つだけで割と切り抜けられる。 一方で夫はストレスをこれでもかってほど貯めこむタイプ。先日は鳴り続けるグループラインに「プライベートな時間がずっとラインで削られる。止まらない通知音を聞くのが苦痛」だと嘆
「クソババア」と君が言ったから、十一月十五日はクソババア記念日。 男児を産んだその日から、いつか息子に「クソババア」と言われる日が来るんだろうなと思ってはいましたが、そのXデーはあまりに唐突にやって来た。息子、小学三年生。私の見積もりより四年早い。 ついにこの日が来たか……!という謎の興奮を覚えつつ、かねてからシミュレーションしてきたクソババアへの対抗呪文を唱えた。 「クソババアっていうヤツには絶対ご飯作ってやんねー」 予想よりクソババア記念日が早すぎたせいで