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幸福について

ショーペンハウエルの『幸福について』を読みました。

哲学書ではありますが、一般人の若者向けに書かれたものなので随筆のようで読みやすく、かなり実用的なことに驚きました。

幸福にとっては、自分が何者であるか(人柄、健康、知性…)が一番大事!お金は大事だけど二の次!!他人にどう見られるかなんて大事じゃない!!!

ざっくりいうとこんなかんじ。

特に気に入ったのは、

幸福かどうかは、結局その人の主観による。だから、朗らかな性格がいちばん。そのためには、健康であることがいちばん!それなのに、みんな健康を犠牲にして金や名誉のために働いている。なんて愚かなんだ!

というような部分。そうだよね、朗らかで健康なのがいいよね。

いくつか気に入ったところを抜粋します。

客観的半面がどんなに美しく良いものであっても、美しい景観を悪天候下で眺めたり、粗悪なカメラ・オブスクラの映像で見たりするときのように、主観的半面が鈍くて不出来なら、劣悪な現実と現在しか存在しない。
自力でできる唯一のことは、「今の自分は何者であるか」を最大限に活かすことであり、したがってそれにふさわしい熱心な企てのみを追求し、それに合った修業の道にはげみ、わき目もふらず、ひいては、それにぴったりした地位や仕事や生き方を選ぶことである。
すべての中で最も直接的に私たちを幸福にしてくれるのは、心根が明るいことである。なにしろ、この良き特性は瞬時に効く。快活な人には、いつも快活でいられる理由があって、それはとりもなおさず本人が快活なためである。
したがって私たちは、なによりもまず完璧な健康を高度に保ち、そこから陽気さが花のごとく咲きこぼれるようにつとめよう。(中略)適切な運動をしなければ、健康を維持することはできない。

ここ数ヶ月、何をしても楽しくなく、空虚な気持ちと謎の焦りとでつらかったのですが、何はなくとも健康面だけは気をつけようと。規則正しい生活を送って運動して、部屋をきれいにしていようと思いました。


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