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「自分を好きになること」それがあなたの、ほんとの仕事

回復への道のりは、長い道のり。ゴールは「自分を好きになること」です。

道の途中では、思いもよらないことがあるかもしれません。

霧の中に彷徨いこんだように、モヤモヤしながら進んだり、時には方向を見失って立ち止まったりすることもあるでしょう。


前回の記事で、諦めなければ、変化はある日突然やってくる、という話をしました。↓


今回はその続き。

回復のゴールは「自分を好きになること」です。

傷を負った人にとって「自分を好きになること」は、遥かな道です。簡単ではありません。

まず、「自分を好きになること」とは、どういうことでしょうか。

よく言われているのは、「今の自分にマルっとOKを出す」です。つまり、弱点も含めて「今の自分」でいいんだ、と思えることです。

そう思える人はいいです。しかし、中にはどうしても、そうは思えない人もおられるのではないかと私は推察しますが、いかがでしょうか?

「今の自分にマルっとOKを出す」のは、過酷な人生引き受けざるを得なかった人には、なかなか難しいことだと思われます。

「今の自分」とは、運命が作った「自分」です。風雪にさらされて、いびつにねじ曲げられた木を想像してください。それが「今の自分」です。

「今の自分」とは、後天的に作られた「自分」です。

そのいっぽうで、傷がつく前の「自分」がいます。なんの傷もついていないのが「本来の自分」です。

「今の自分」とは別に、「本来の自分」がいるのです。

「今の自分」がどうしても好きになれない人は、「本来の自分」が居ることに気づくといいでしょう。

「本来の自分」とは、感情と感覚のことを言います。

それに対して、「今の自分」とは、思考のことです。

感情と感覚だけで生きている「本来の自分」は、ピュアです。何が好きで、どうしたいか分かっていて、欲求の固まりです。自分のど真ん中を生きている、という状態です。生き生きして、喜びいっぱいでいます。

いっぽう、「今の自分」は思考によって出来ています。親から愛されるためにはどうしたかいいか、居場所を失わないためにはどうしたらいいかと考えて出来上がったのが「今の自分」です。思考をフルにはたらかせてサバイブしています。恐れと不安から防衛的に行動しているから、喜びもありません。

傷ついている人は、思考ベースで生きています。感情と感覚は麻痺しています。

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「本来の自分」である感情や感覚につながるには、どうしたらいいのでしょうか。

ここが大切な本質的なところですが、感情や感覚を閉じてしまったときの、愛されなかった時の、受けいれられなかった時の記憶がフリーズされたまま、どこか潜在意識の奥ふかくにあります。

その記憶を掘り起こしていくわけです。時間がかかりますが、その過程で、感情や感覚を取り戻していく過程で、うまくいけば、両親と和解することができるかもしれません。

愛してくれなかった、認めてくれなかった両親と和解するんです。なかなか出来るものではありません。

しかし、両親と和解することなしに、自分と和解することはできません。

両親を否定しながら、自分を好きになることはできないんです。

「自分を好きになること」への道を、諦めないで。

ふと変わる日が来ます。

自分と和解したときから、はじめて創造的な人生が始まるのです。




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