トラウマとからだ
トラウマがどれくらいしんどいものかを言語化して明確にしてくれたのがポリヴェーガル理論でした。
トラウマを身体の仕組みから解明したこの理論が言われるようになってから、がぜんトラウマを理解しやすくなりました。
トラウマがある人が人間関係に困難を抱えてメンタル不調に陥るのは、こころの問題というより、身体の事情だったのです。
トラウマがあると、神経系の過緊張により常に身体が戦闘モードになって、見るもの、聞くこと、触れるもの、みな辛い。周りはみんな敵のように感じられるのです。
私もいぜんトラウマ症状が酷かった時は、二十年も前のことですが、誰も彼もが私を傷つけてくる人の群れのように見えました。
トラウマの無い健康な人は、トラウマのある人のこんな世界観はとても理解できないと思います。
トラウマの苦しみがピークだったその当時は、周りの人が脅威になっていて、押し寄せてくるものに、どう対処するか拒否するかで精一杯で、その苦しみをどう言語していいか分かりませんでしたが、ポリヴェーガル理論を知ってから、そういうことだったのかとストンと腑に落ちました。
トラウマのある身体では生きてるだけで辛かったのです。辛くて当たり前だったのです。
いまは戦闘モードが解除されてすっかり平和な人になりましたが、ここに来るまで、こころの悩みを身体方面からアプローチするボディ系のセラピーをたくさん受けて、トラウマが軽くなりました。
表現アート、ゲシュタルト療法、ロルフィング、ヨガ、瞑想、タッチセラピー、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)、などがそうです。
エネルギー療法のFAP療法やタッピングも効きました。
悩んでおられる方は探してみると御自分に合う療法が見つかると思いますので、諦めずにトライしてみてくださいね。
あと、メンタルと栄養の関係も盲点かも知れません。うつ病は鉄不足とされていて、栄養療法で成果を上げている精神科クリニックもあります。
規則正しい生活と栄養 身体の緊張をゆるめてリラックスするなどは今日からでもすぐ出来ますよね。
トラウマを癒して安らぎと平和のあるボディを手に入れてくださいね。
うつ病と鉄不足の関係を伝える廣瀬ドクターの講話↓