【うつ】虐待された人ほど親を正当化するのは何故?
トラウマのある人は、自分と周りを正しく客観的に見ることが出来ません。
親から虐待されていても、自分を被害者だと思いにくいところがあります。
虐待されて利用されていても、子供はなかなかそうは思えないのです。
この親子関係は社会に出てから他人との間にも繰り返されて、パワハラ上司から厳しくされても、自分のためを思って言ってくれているんだ、と加害者を正当化することがあります。
人を必要以上に許そうとする、お人好しなところがあります。
先日、お話を伺った方は、まさにそんな人でした。
詳しいお話はここでは出来ませんが、ざっくりと言えば、母性の不在、様々なセラピー体験、制限と恐怖による躾など話されました。
もしかしたら虐待かもしれないと「それは毒親…」と言いかけたところ、その方はキッとなって「恵まれた家庭でした」と認めようとしませんでした。
この人は機能不全の母親から虐待されていた可能性がある、このお母さんは発達障害の特性で子供の感情が分からす、マイルールを押し付けていたのかもしれない、と推測してみましたが、それ以上は何も言いませんでした。
「恵まれて育ちました」と強調して事実を見ようとしない人は、まだ痛いところに触れる準備ができていないのです。
かく言う私だって、母親から虐待されていた事が分かっていましたが、それでも母に愛を求めることを止められなかったのでした。
いや母は良い人だと思おうとしたり、いつか改心して愛される日が来るのではないかと有り得ない期待をしていたのですから。
子供は親から虐待された事実をなかなか受け入れられません。
子供は母親に愛されていると信じたいし、また愛されなければ生きていけない生き物なんでしょう。
母との絆は子供にとっての命綱なのでしょう。
赤ん坊が臍の緒でつながって母の胎内で安らいでいるみたいに。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
表現アートファシリテーター/心理セラピスト
洲崎加容子
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心理学、精神医学、ボディの知識と、自身の病を乗り越えてきた経験から、俯瞰的な視点で導くのが得意
💎洲崎 加容子(すざきかよこ)パーソンセンタード表現アートセラピーファシリテーター/SORAピプノセラピスト/産業カウンセラー/自己探求家
20年の治療生活の途中、石垣島移住のすえ、愛着障害、複雑性PTSD、解離性障害を克服
セラピーおたく/ボディセラピーが好き
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