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2021年 手放したこと(2)〜仕事のこと

少し前に、今年手放したことのひとつについて記事に書きました。

ここ数年、いろんなことを手放してきたのですが、今日はもうひとつの手放したことについて書きます。


子どもを教えること

私は数学教師です。中高生が大好きなシュタイナー数学教師です。

日本での高校教師、学習塾経営、シュタイナー教師、補修校教師・・・いろんなことをやってきました。教えてきた子どもは2000人以上。

2009年から運営している私のe-waldorf (イーウォルドルフ)という、シュタイナー教育の活動があります。活動のひとつに子どもクラスがあります。オンラインで対面で教え初めてもう5年。ZOOMができる前からスカイプで教えていました。

その子どもクラスを、2021年3月までで教えることを辞めました。大きな「手放し」でした。


私の活動

私は、2009年からシュタイナー教育のe-waldorf を運営してきています。書籍の出版、オンライン講座、シュタイナー算数教員養成・国語教員養成、子育て講座、人智学講座・・・と、いろいろな講座を展開しています。


私の活動は、良い教育を子どもに届けることが一番の目的です。良い教育をしたかったら、子どもだけを教えていては不十分です。もっと多くの先生を育てる必要がある。そして、子どもに良い教育効果をもたらすには、親も育つ必要がある。

シュタイナー教育の権威、とても経験豊かなユージーン・シュワルツという先生がいるのですが、彼にも言われたことがあります。

シュタイナー学校のクラス担任っていうのは、30人クラスだったら90人生徒がいると思わないといけない。子ども30人と、両親60人。

そう。子供と、両親。そして、教師も育たないと。

それこそが私の活動です。


子どもクラスを手放した理由

2021年。私は子どもクラスを教えることを手放しました。でも、e-waldorf の子どもクラスは続いています。私が教えた、「シュタイナー算数教育教師養成講座」の修了生たちが、そこで教えてくれています。

↓↓↓シュタイナー オンラインの子どもクラス↓↓↓ 
↓↓↓シュタイナー教育で算数・国語を学ぶクラス↓↓↓


私が子どもクラスから退いたのは、私がいつまでものさばっていてはいけない・・・という思いが強かったから。

私が教えられる子どもの数は限られています。でも、先生を育てれば、それぞれの先生が子どもを教えてくれる。その結果、シュタイナー算数で楽しく深く算数を学べる子どもが増える。

私がでしゃばるより、後継者を育てていかなくては。私よりいい先生が活躍する機会を、どんどん作っていかなくては。

私なんかよりも有望な才能のある先生たちがいっぱい控えています。その先生たちが活躍することで、シュタイナー教育はもっと多くの子ども達に届く。


つぶやき・・・何が大切なのか

昨日、10年ぶりくらいに会った友達にも言われたんです。「シュタイナー学校でまた教えたら?」って。「いや、教えないわ。」「教えたらいいのに。」「いや、教えない。他にもっと大事な使命があるから。」

あまり時間がなかったので、軽くスルーした会話でしたが、友達は不満そうに「教えたらいいのに」を繰り返していました。

シュタイナー学校でも先生不足です。いい先生が求められています。イギリス、ドイツのシュタイナー学校に関わってきたので、その現状は痛切に感じています。

さらに、いいシュタイナー算数の先生は、シュタイナー学校以外の場所でもっともっと必要です。

いい先生が必要だから、私はこどもを教えない。
いい先生を子どもに届けたいからこそ、私は子どもを教えない。


そのかわり、先生を育てる。


やりたいこと、大事にしたいことがたくさんあります。だからこそ、本当に本当に大事なことを厳選して活動していきます。



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