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妻として、母として〜料理の手抜きのすすめ

私、SNSで料理の発信はあまりしないのですが、これまでけっこう料理してきました。家族の健康を考えて、できるだけ自然のもの、手作りのものを心がけて料理をしてきました。

結婚したばかりのころは、主婦業全体を頑張ってました。仕事もしていたのですが、家事全般頑張ることが、いい主婦だと信じて、完璧に家事をこなす妻を目指してました。笑

料理は、結婚当初は、1ヶ月間は同じメニュー一切なし。毎日毎日違う献立考えて、出来合いのものを使ったりせず、工夫して、手作りして。

いやーーー、頑張ってました。

そして、そうすることが「いい主婦」だと信じていました。「私、エライ!」って、自己満足してました。

そして子どもが生まれてからは、子どもの料理を頑張りました。

私の母は、いつも手作りをしてくれる人でした。食事はもちろんのこと、おやつも買ってきたものではなくて手作り。クッキー、ケーキ、シュークリーム、ホットケーキ、お好み焼き、プリン・・・毎日、手作りのおやつだったんです。

私も、そうしようと思いました。次男が生後8ヶ月から、パートタイムとはいえ教壇復帰しているのですが、それでも、食事もおやつも頑張って手作り。ケーキを週3回焼く、なんてことを、ずいぶんやってました。

でも、あるとき、「これ、自己満足だ」と気づきました。もちろん家族はケーキで喜んでいるのだけど、「喜んでもらえることをしている自己満足」「週3回もケーキ焼いてるすごい母(のつもり)」って、結局は自分を満足させるため。

子どもの健康を考えたら、ケーキよりおにぎりのほうがいい。でも、おにぎりだと、なんだか母親業を手抜きしている気がしてしまって、自分にダメ出ししたくなる。

豪華で手の込んだ料理をしているのも自己満足。いい素材で、シンプルで、素朴に美味しい料理のほうが体にもいい。でも、素朴な料理って、やっぱり手抜きしてる気がしちゃったりして。

結局「シンプル」=「手抜き」=「ダメ」と自分で決めて、見栄えのいい料理や珍しい料理を頑張って作っていたのでした。

自己満足と気づいてから「シンプル、バンザイ」と開き直ります。豪華でなくても健康には気をつけます。心は込もっているけど、そんなに手はかけなくていい。

仕事もあるので、月に1、2回は、テイクアウェイ(持ち帰り)でインドカレーとかピザとかもあり。たまの外食もあり。疲れた時に無理しない。そういうときは添加物も入ってるだろうし、オーガニックの食材じゃないけど、ありがたくいただく。

日本の晩ごはんのように、主菜+副菜3種類+お味噌汁、なんてこともしない。主菜1品でも、野菜もタンパク質も穀類もバランスよく入ってればOK。盛り付けもワンプレートで片付けも楽チン。

小学校中学年には、お弁当は私が用意するけど自分でつめる方式。小学校高学年では、お弁当は各自用意する方式。(イギリス式なのでシンプルです)

息子たちが中学生くらいのときには、私は仕事だけでも、家族で一番忙しい人になっていたので、晩ごはんは家族で分担する方式に。週に、夫2回、私3回、長男1回、次男1回・・・というように。

息子たちが高校生のとき、ドイツからイギリスに戻ってきて、私はもっと忙しくなり、あるとき「もう晩ごはんつくりません」宣言をしました。

大黒柱として家族の生活費を100%稼ぐために忙しく働いていて、体力的にもいっぱいいっぱいでの宣言でした。

早朝4時おきで仕事をしているので、就寝も早く、家族と一緒の時間で晩御飯を食べるのがつらい。体が、夜の食事をうけつけなくなってきて、晩ごはん抜きになってきました。自分が食べないのに、家族分の料理はしなきゃいけないのも辛い。晩御飯の調理くらい私抜きでやって、と。

母親が疲れていて、負担が多すぎて不機嫌になることは、家族にもよくない。できることは家族にやってもらって、母はハッピーでいたほうがいい。母親が不幸だと、家族全体が暗くなりますから。


今では自分で食べるランチを作る程度。作る気分になると家族用にも作ります。

私が料理をすると、家族が大喜びです。やっぱり、メニューも味付けも違うから。「わーーー、おいしい、ママありがとうーーーー」と感激されます。

頑張って毎日作っていた時には、私が作るのがあたりまえで、感謝もされなかった。毎日毎日料理するって、大変なことですよね。時には疲れて疲れて、すごーく辛くても無理して料理したり。でも、誰も感謝してくれない。なんだかなあ。

今は、こんなに適当に、気ままにやってるのに、たまの料理にすごく感謝される。

世のお母さん方。ちょっとは手抜きしたほうがいいですよ。笑

いつも料理してもらってるお父さん方は、料理が勝手に出てくることに感謝して、一言でも感謝の気持ちを表すといいですよ。ほんの一言でも、とっても嬉しいので、もっと頑張って料理したくなりますから。


そして・・・「料理しなければならない」という義務感から解放されてからの料理の楽しいこと。笑


近い将来、我が家は息子たちも独立して家を出ていくでしょう。そうしたらまた料理のスタイルが変わりそうです。今以上に、自分の好きなものを、好きなときに、好きなだけ。

そんな食生活を心待ちにする日々。



こちらのニューズレターでも、教育のことをいろいろ書いています。

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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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