頭を抱えた分だけ、幸せになれますように
昨日、息子が幼稚園でお友達を噛んでしまった。
ゲームで負けてしまって、悔しさが抑えきれなかったらしい。
向こうのお母さんに謝罪をしたら、「お互い様なので気にしなくていいですよ」と言ってくれた。
でも、実際は謝罪をするのはいつも私のほう。息子はたびたび、お友達に怪我をさせてしまう。お友達にも、その親御さんにも、先生たちにも、いつも申し訳ない気持ちになる。
同時に、説明が難しいのだけど、息子自身に対しても申し訳ない気持ちにもなる。
お友達を怪我させてしまったときは、私は決まって息子に「もう一度ちゃんと謝りなさい」と言う。こちらの誠意をちゃんと相手に伝えたくて。でも、同時にこういったトラブルが息子自身では制御がとても難しい、彼の発達特性に関わっているということも理解している。本人も、やってはいけないことをやってしまって、多分落ち込んでいる。そこに追い打ちをかけるように、私は毎回彼に何度も謝罪を強要してしまう。しかし、そのことが彼の心を傷つけ、自己肯定感を下げさせてしまっているのではないかという不安に、後から決まって駆られる。
定型発達の子供を持っていたら、どんな感じだったのだろう。
考えたところで、答えは出ないし、定型だったからといって私が上手に育ててあげられていたかも分からない。でも、こういうことが度々あると、息子の気持ちも、自分自身の気持ちも下げてしまっている気がして、なんともいえない悲しい気持ちになる。私も息子も、ただ普通に毎日を楽しく過ごしたいだけなのに、楽しんではいけないような気持ちになってしまう。自分たち以外の親子がみんな、完璧な親子に見えて、落ち込んでしまう。
息子のために、何ができるのだろう。
息子が将来、自分の特性で苦しむ機会をなるべく減らして、平和に笑顔で暮らしていけるように、今、私は母としてなにができるのだろう。
私は日ごろからちゃんと息子と向き合ってあげられているのだろうか。何度も間違いを犯す息子を、優しく諭しながら、彼を正しい方向へ導いてあげることはなんでこんなにも難しいのだろう。
私は全然完璧な母親ではないけど、こうして息子への接し方で反省や振り返りをすることが、少しでもこの先の彼の、そして私たち家族の未来をより良いものにするための糧になっていると信じて、私は今日も、頭を抱える。