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指導者と精神医学(1): エイブラハム・リンカーン
皆様、こんにちには、鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
今回は、新シリーズ「指導者と精神医学」というテーマで、歴史上の指導者と精神医学に関する話題を紹介します。
「指導者」と聞いて、人を導く傑出人というイメージがあるかも知れませんが、有名な指導者の中には精神疾患で苦しんでいた方がたくさんおります。
そして、本テーマの記念すべき第1回目の指導者は、みなさまご存知の、「エイブラハム・リンカーン」です。
まずは、「伝記上のリンカーン」について簡単に説明したいと思います。
(みなさん、よくご存知だと思いますので、かなり端折っていますが...)
【リンカーンとは?】
第16代アメリカ大統領(共和党)。
南北戦争で勝利し、奴隷解放宣言を発した。
【リンカーンの生い立ち】
米国ケンタッキー州ラルー郡で、農夫の家庭に生まれる。
父親のトーマスは教育に理解のない人物で、息子エイブラハムが読書好きなのを快く思わなかった。
一方、母親のナンシーは教育熱心であり、小さい頃から息子に聖書を読み聞かせていた。
しかし、ナンシーはエイブラハムが9歳の時にミルク病*のため他界。
エイブラハムは家族のために働きながら、独学で勉強を続けたそうです。
(*マルバフジバカマという植物を食べた牛の牛乳を飲むことで起こる中毒症状)
【リンカーンの生涯】
1809年(0歳)アメリカケンタッキー州、ホジュンヴィル郊外の丸太小屋で誕生。
1832年(23歳)イリノイ州の議会議員選挙で立候補するも落選。
1834年(25歳)再びイリノイ州の議会議員選挙に立候補して当選し、8年務める。
1837年(28歳)法律事務所に入所。弁護士としての仕事も開始。
1842年(33歳)ケンタッキー州の銀行家の娘、メアリー・トッドと結婚。
1846年(37歳)イリノイ州の連邦下院議員選挙に出馬して当選し、連邦下院議員になる。
1858年(49歳)イリノイ州の共和党大会にて、連邦上院議員の共和党立候補者として選ばれる。落選するも共和党の有力な政治家となった。
1860年(51歳)11月6日、大統領選挙にて当選。
1861年(52歳)3月4日、第16代大統領に就任。4月12日、南北戦争の開戦。
1863年(54歳)1月1日、「奴隷解放宣言」を布告。
1864年(55歳)11月8日、大統領選挙が行われ、再選。
1865年(56歳)3月4日、2期目の大統領就任。4月14日、ワシントンのフォード劇場で観劇中に狙撃され、翌朝死去。
ここまでが、伝記などに書いてある、「エイブラハム・リンカーン」です。
偉大だが悲劇の指導者…、というのが一般的なイメージでしょうか?
【リンカーンの病歴(カルテ)】
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