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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(46)-(50)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

小生の相棒ことメタル君(メタルスライム)が毎朝ツイートしていた「精神医学豆知識」の総括です😆

最近、朝のつぶやきはお休み中ですが、いよいよ明日から再開予定です(乞うご期待)!

今回は第46回から50回までのツイートをまとめております!

呟きも50回を過ぎると、感慨深いですね!

note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️

Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その10)】

46.Geschwind症候群って知ってる?一部のてんかん患者に見られる性格傾向で、神秘性・哲学性への高い関心、過剰書字、粘着性、易怒性等が特徴だよ。ドストエフスキーや南方熊楠らが該当するって説があるよ。

2022年8月31日

【メタルのおまけ】
てんかんは脳細胞の過剰放電によって生じる発作で、けいれん、意識障害などを引き起こす疾患だよ。てんかんはありふれた病気で、全人口の1%がかかる病気なんだ(日本では約100万人いると言われているよ)。実は昔から「てんかん」を持つ人は、いわゆる「インスピレーション(ひらめき)」が起きやすいと言われ、中には天才的発想をする人物もいたよ。

↓天才的なひらめきの背景に、メンタル系疾患があるかも?


47.世界没落体験は主に統合失調症にみられる病的体験だよ。世界が劇的に変化し、何か大変なこと(戦争や災害)が起ころうとしていると思い込む妄想だよ。ムンクの「叫び」も世界没落体験を表しているという説があるよ。

2022年9月1日

【メタルのおまけ】
世界没落体験は、精神現症としては”妄想気分”に含まれるよ!ムンクについては「芸術と精神医学(3):モテすぎた男?、エドヴァルド・ムンク」で詳しく紹介している通り、さまざまな病気説があるよ。

↓以前紹介した、ムンクどらやき!これはもはや芸術では?


48.郷愁犯罪は、慣れない環境に適応できず、ホームシックになっておこす犯罪だよ。昔は奉公先で適応できない使用人が、故郷に戻りたい一心で子殺しや放火をするケースがあったよ。適応障害の一種だね。

2022年9月2日

【メタルのおまけ】
見知らぬ土地での不適応を郷愁反応(ホームシック)というんだけど、実は数百年前のスイスでは”国民病"だったそうだよ。スイスでは移牧(夏は山で、冬は低地で牧畜をする)が盛んだったため、低地に移動した後でホームシックにかかるんだって(山が恋しくなる?)。アルプスの少女ハイジも、郷愁反応に悩んでいたよ!

↓アルプスの少女ハイジって、劇場版があるんですね!

49.メンタルの治療を受けている人が海外に旅行する時は持参薬には注意してね。国によっては持ち込み禁止だったり、持ち込み量が制限されているものがあるよ。例えばフルニトラゼパムは米国への持ち込みは禁止だよ。

2022年9月4日

【メタルのおまけ】
日本からの持ち出し量が制限されている向精神薬は、ベンゾジアゼピン系薬剤が多いね。旅行ぐらいの短期間であれば、まず引っかからない量なんだけど、留学など長期滞在の場合は量をチェックしたほうが良いよ

↓海外旅行の時、薬ではなく味噌汁を持って行こうとして、「没収されるのでは…」と心配したのは良い思い出です。

50.海外旅行をする時、旅行保険に入ることがあるよね?でも、精神疾患を持つ人は加入を断られることがあるよ。旅行保険に入るときは持病を申告して、本当にその保険に入れるかを確認しよう。

2022年9月5日

【メタルのおまけ】
ところで医学には「旅行医学: Travel Medicine」という分野があるよ。名前だけみると何だか楽しそうだけど、「人の移動の安全を科学する応用医学」なんだ。旅行医学では発展途上国へ行くときの"感染症対策"がメイントピックなんだけど、海外旅行や留学が盛んになった今の時代、旅行とメンタルヘルスの関係はもっと注目されると思うな。

↓旅行関係の本を調べていたら、なんと「地球の歩き方」に「ジョジョの奇妙な冒険」がありました!これがあれば、聖地巡礼も楽しさ無限大!


【メタル君の考察】

今日は旅行関係の呟きを2つ紹介したよ。

せっかくの海外旅行、しっかり準備して楽しみたいよね!

僕の呟きも節目の50回を迎えたよ!

今週の月曜日から、メタル君の「今日の精神医学豆知識!」を再開するよ!

みんな、楽しみにしてね☺️

↓旅をするなら、これをお供に!


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精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ)
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