メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(71)-(75)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
Twitterで相棒のメタル君(メタルスライム)が、毎朝呟いている「精神医学豆知識」でございます
今回は第71回から75回までのネタをまとめております!
今回も「妄想」多めの解説です😆
note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️
Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その15)】
【メタルのおまけ】
お金や財産に対する不安って、誰でも大なり小なり持ってるよね?この不安は「貧すること」に対する根源的な不安なんだって。これを「原不安」 (Urangst (独))と言って、うつ病になるとこの不安が発露して貧困妄想を産むんだ。
↓貧困妄想の方に、この本をすすめたら病気が治る…、なんてことはないですよね😅
【メタルのおまけ】
自分の能力を信じれるというのは、良い方向に向かうと発展につながるけど、現代社会では失敗に終わることが多いかも。でも、歴史上の偉大な人物は「誇大妄想」とも思えるプロジェクトを達成したひとばかりさ。妄想力は人類を発展させたのかもしれないね。
↓アレキサンダー大王の東方遠征は、「誇大妄想」によって為されたのでは…、と考えております。
【メタルのおまけ】
赦免妄想は高齢者の受刑者に出やすいと言われているよ。また赦免ではなく、そもそも自分は無罪と思い込むのを無罪妄想(innocence delusion)と言うよ。でも中には冤罪の人もいるかもしれないので、その場合は妄想とは言わないよ。
↓このシャツ、ちょっと気になります。
【メタルのおまけ】
テクノロジーの進歩によって、妄想の内容も少しずつ変わっているよ。例えば以前の二次妄想では「”新聞”や”ラジオ"に自分の悪口が書いてある」と訴えること多かったけど、その後、「盗聴器」「監視カメラ」「テレビ」などが妄想に組み込まれるようになったよ。最近では「ネット」「SNS」等に関する妄想が増えてきたよ。人々の暮らしが変化するに伴い、妄想も変化し続けるよ!
↓「SNS」「監視」と入れたら、こんな漫画が出てきました…(怖い😖)。
【メタルのおまけ】
以前紹介した躁うつ病になりやすい性格「執着気質」は、仕事熱心、凝り性、徹底性、正直、几帳面、強い正義感や義務感、ごまかしやずぼらができない、が特徴だけど、メランコリー親和型に似てる部分があるね。メランコリー親和型は、ドイツの精神医学者テレンバッハ (Hubertus Tellenbach)が、執着気質は日本の下田光造が提唱した概念だよ。ちなみに下田はテレンバッハより20年前に「執着気質」を提唱し、テレンバッハは著書「メランコリー」の中で、「下田のアイデアが大変参考になった」と書いているそうだよ。
↓木村敏訳の「メランコリー」。高いので買っていません…😱
【メタル君の考察】
今回も妄想tweetが多かったね。
妄想も色々あることが分かったかな?
でも精神病理で分類される妄想は、この他にももっとたくさんあるよ!!
またの機会に紹介するね。
それから今回紹介したテレンバッハの「メランコリー親和型」だけど、日本の下田光造の「執着気質」を参考にしていたのは何だか誇らしいね!
70年前の日本は精神医学については後進国扱いだったのに、素直に参考にしたテレンバッハの医学者としての謙虚かつ真摯な姿勢には感服するよ。
【Twitter】
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