「を、歩道橋で」 分冊版(5)
著:カワセミオロロ
私は彼女に話し続ける。
「ユキちゃん。ユキちゃんと私は似ていると思う。似ているけれど、同じじゃない。この話が役に立つかわからないけど、もし心に響いたなら、参考にしてほしいな。」
私は手に持ったままのココアを見つめる。じっと、見つめて。呼吸を整える。
「私ね。高校生の時に、普通じゃなくなったんだ。頭がおかしいって無理やり病院に連れて行かれて、投薬治療が始まってね。だんだん良くなるはずが、だんだん悪くなってさ。」
「ね。ほんと、どうしてたらよかったん