【読書記録】2025年日本経済再生戦略
☆100%自己責任の時代へ
構造的衰退国、日本。そのなかでどのように立ち回り生きていくか。
■時代構造の変化
・グローバル化とデジタル化
デジタル革命により、産業領域の上部に「サイバー空間」という付加価値階層が生まれた。p142
→昭和に日本が構築したシステムが現代ではもはや時代遅れであり、エラーを起こしている。
→日本は、時代の変革期、外部からの強制力によって、変化してきた。ex)明治維新(西洋)、WWⅡ敗戦(アメリカ)
■現代のシステムエラー
①官製内需の限界
②過度な企業内共助型社会
→ゾンビ企業が生き残る
→新陳代謝が起きない
→イノベーションが起きない
→国際力低下
■ジョブシフト
・産業構造の変化
・必要とされる(人手が必要な)仕事が変わる
ex)産業革命時、農業から工業労働へ
・ホワイトカラーの仕事が激減
・エッセンシャルワーカーの中産階級化
■”自己トランスフォーメーション”
①”人の役に立つ”という原点への回帰
②最低2回転職する→相性が良い場所環境を見つける。
能力<相性
③本業を見直す
自分の”業”(=価値を提供していること)は何か
④ガラパゴス人材(=プロ会社員)はダメ
⑤大組織ではなく個人(小組織)「こいつはクリエイティブなチャレンジャーだ」
⑥学歴<職歴 (大卒は社会で活動する上で最低限のパスポート)
”どこにいたか”より、”何を考え、何をしてきたか、するか”
■引用
p106
この国は出る杭を打ち、皆が昭和なホワイトカラーサラリーマン的中産階級に収斂する力を長年にわたり強烈に発働かせてきたのだ。___日本型社会主義なのだ。
p108
日本は、__資本主義度合、すなわち人間がその才覚と努力で大きな成果を出すこと、それが産業構造や富の創造に結実することを称賛する度合いにおいては、世界でも有数の反資本主義的な国。
p135
勝負は世の中の森羅万象に好奇心を持ち、感度を上げて新ネタの探索を続け、いいものを見つけたらアジャイルに行動する組織能力、人数よりも個々人の才覚。
p170
真の頭のよさとは、知識を使って考え、現在や未来に役立てることができる能力。
■まとめ
日本は、構造的衰退国。
理由は、昭和のノスタルジーを捨てきれず変化できないため。
しかし日本は歴史的にも、外部からの強制力でしか変化を成しえなかったので、この現象は当たり前とも言える。
さて、その中で個人はどうするべきか。
結論、”自分の好きなように生きる”こと。
上記には、100%自己責任を負ったうえで という枕詞付き。
外部の圧力も何食わぬ顔でやり過ごし、自分の求めることを追求する。
これを個々人が実践すればおのずと日本の雰囲気も変わってくるのではないか(日本は雰囲気が重要)。
そもそも、国のことを気にする必要などないと著者は言っているが。。
自分の好きなように生きるためには、、
この日本と世界の現状を理解したうえで、自分で考え、仮説を立てて行動することなのではないか。
そのための、読書であり、行動である。