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川野三郎
2022年3月19日 17:34
過日「実存」と「死」について、それぞれ書いた。そこでここでは、自らの実存が終わりを迎えたのちに、他者の目にさらされることになる「人生」というものについて考えたい。異国の戦争で、はからずも命をおとす人ひとのことも、せめては頭の片隅におきながら。そもそも実存のさなかにあっては、人生とは途中経過にすぎない。うら若い有名人が、とうとうと自らの人生観を語っているのを目にすると、思わず苦笑してしまうことが