見出し画像

【転職体験記④】日系ホワイトメーカーでの暗黒時代-休職からの復職と転機

こんばんは、川上風です。
新卒で入った会社の経営企画部に配属され、ポンコツだったが故に入社3年目に休職してしまいました。2ヶ月経ったあと一度復職をしますが、焦る気持ちが空回りして再度体調を崩し、休んだり会社へ行ったりを繰り返していました。

今日はそんな私が毎日会社に行けるようになり、その後人生の転機となった出来事が起きた時を共有できればと思います。

前回のストーリーはこちらから!


復職後の浮き沈み

復職後別の部署へ移動になることもあるようですが、私の場合人間関係が原因だったわけではなかったため元の部署に戻ることになりました(仕事内容が原因ではあったんですけどね…)

復職直後の働き方ですが、産業医の先生と話をして午前中勤務→それができたら15時まで勤務→それもクリアしたら晴れて8時間勤務というように徐々に働ける時間を伸ばしていきました。

また、元の部署に戻るといっても仕事内容はすぐには元には戻らず、すぐ終わるような簡単な作業から入りました。

人って暇な時間が多いと悩み始めるんですよね。短時間勤務なのでちょうど良い仕事量のはずなのですが、すぐに作業が終わってしまうので暇な時間ができてしまい「私がやっていることって意味はあるのかな?こんな簡単なことしかできないなんて私は無価値だ…」と今は考えなくて良いことを考えていました。しかも早く仕事が終わるので帰った後も特にやることがなく、「いつまでこんな状態が続くんだろう」、「私がこうしてゆっくりしている間に同期は着実に経験を積み重ねていっているのに…」と悪い方悪い方に考えてしまっていました。

また、その年新卒で入ってきた後輩の子が、私が復職した頃には業務に慣れ始めて戦力として扱ってもらっている姿を目の当たりにしたのも、自分と比較してつらかったです(私ってプライド高すぎですよね笑)

こんな思考を四六時中しているので、それがまた自分を追い詰めていき、夜眠れない日も増えてしまい体調を崩しました。ここからまた休みに入っては復職してを繰り返し、完全に復職するまでにトータル1ヶ月くらいかかりました。

"今目の前のこと"に注力したら完全復職できた

休んだり会社来たりを繰り返していても職場の人は優しかったです。(もしからしたら裏で何か言われていたのかもしれないですが、)それが私には救いでした。

そのうち、すべての元凶は私の変なプライドのせいだと気づいてきました。休職に入る前に仕事でミスして自分のことを必要以上に責めていたのも自分だし、復職後も「短時間勤務ですらできないの?」「こんな簡単な作業しかもらえないのは自分が無能だからなんじゃない?」と責めていたのは自分でした。

自分がダメでできないことはわかった。じゃあこれからどうする?何ができる?と自問自答していったのち、「今目の前のやるべきことだけを考えて丁寧にやるしかない」ということに行き当たりました(今思うと至極当たり前のことですがこれが難しかったです)。

そこからは、今もらっている仕事を一つ一つ丁寧に行うことに注力しました。

もちろん一度腑に落ちた考えでも長年の自責の積み重ねがあるので、また自分を見失ってしまうことが多々ありました。その度に「この先良い方向に進めていくためには、今目の前のことをやるしかない」と自分に言い聞かせました。

そしたら少しずつですがミスも減ってきたことで体調不良が出にくくなり、気づいたらフルタイムで働けるようになっていました(それでも睡眠障害を克服するにはここから1年くらいかかりました)。

簿記2級を取ってみて気づいたこと

休職中に仕事に役立つ資格をとってみようと思い立ち、途中体調不良で中断しながらも少しずつ簿記の勉強を続けていたのですが、結局半年以上かけて取得しました。

とってみて、これまで苦手を克服することに力を入れてきたけど「やっぱり自分に向いていることを仕事にしたい」と思い直すことができました。

貸方借方の数値を合わすために何度も計算し直したりする細かい作業は本当にストレスで、私には向いていないことだと実感しました。
私以上にできる人はたくさんいる中で、私は頑張ってやっと平均点になれるということに気づき、その分野で今後何十年も仕事をしていくと考えた時にこれで良いのかな?と思いました。

でもここまでやってきたことが無駄だったかというとそうとは思いません。
損益計算書や貸借対照表の仕組みがわかるようになったことで仕事に活かすことができたし、予実管理の考え方は転職後の仕事でも役立ちました。
仕事していく以上数値を見たり扱うことからは逃れられないため、この時期に苦手を平均値に引き上げられて良かったなと思います。

人生の転機

話は戻りますが、復職してフルタイムの仕事に戻った後しばらくしてから事業部から依頼がきました。周りの人は通常業務で忙しくすぐに対応できる人がいなかったこと、また単発の仕事だったため私がアサインされました。
依頼内容は「現在伸び悩んでいる事業があるため、競合他社の事業と自社の事業とのコスト構造の比較分析をしてほしい」というもので、これまでひたすら実績集計や事業部が立てた予算をとりまとめて経営資料に落とす仕事をしていた私にとって初めての仕事でした。

取り組んでみると、これまでルーティンで数値の集計しかしてこなかったため、目的をもって分析するのが面白く感じました。また、これまで事業を数値でしか捉えてこなかったことに気づくことができました。そして改めて自社がどのような事業を行っているのか、また他社とのはどのような違いがあるのかを調べみたことで、ただの数値の羅列に見えていたものが実態をもって感じられました。

夢中で取り組んだ仕事は思っていたより事業部の人の役に立ったようで、その仕事としては単発で終わりでしたがその後別の仕事の話がきました。
現在と全く仕事内容は異なりますが、Webマーケティングの仕事でした。
対面営業に限界を感じておりHPを通じて集客したいがうまくいっていない、若い人ならすぐに覚えられるだろうから是非携わってほしいとのことでした。

ジョブ型の会社だと考えられないと思いますが、その会社は総合職であれば突然全く別分野の仕事が来るのは日常茶飯事。それも完全に部署移動ではなく今の部署にいながら兼務ですることも普通でした(別の人で情報システム部と経営企画部を兼務している人もいました笑)

「全くやったことないけど、なんか楽しそう!」とワクワクしたのを覚えています。ここが私の人生の転機になりました。


次回、「私この道に進みたいかも!」と確信に変わった時について書いていこうと思います。乞うご期待!



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?