貧乏メシの極意 安い、安い、旨い
自分は父親が破産して離婚してくれたもので、また一人っ子だったもので、
中学生の時から一人暮らしの自炊生活をしている。
父親は、というと、タクシー会社に寝泊まりしていて、
月に一回来て生活費を置いて行ってくれる、という状態だった。
何万円だったか忘れたけれど、その金額で中学生がきっちりひと月暮らすのは困難だった。
困難だったというか、自分がお坊ちゃま育ちだったせいも有るだろうが
(破産する前は大きなお屋敷に住むお金持ちだった)、
金銭感覚に乏しく、節約して生活する能力が無かったのだった。
お金が無くなってくると、毎日の食事に苦労した。
父親が「米だけは切らさない様にしておきなさい、塩をかけてでも食べれるから」
と言っていたのは守っていて、お米だけは有ったので、オカズの工夫をしなければならなかった。
キャベツの芯を薄くスライスして茹でて、醤油をかけて食ったりしていた。
そんな訳で、貧乏メシは得意なのだ。
大人になって贅沢な暮らしをする様になっても、たまにふと、貧乏メシが食いたくなる事が有る。
なんだかわからんが、旨いのだ。
一番安いコンビーフをスライスして炒めて、醤油をちょっとかけたものは、
ごはんのお供に最高だった。(旨いから食ってみなはれ)
https://r4.quicca.com/~kawai/diary/0529.html
安いチクワとか安い魚肉ソーセージも重宝したものだ。
どちらも切って野菜と一緒に炒めればオカズになる。
また、適当に切っててんぷらにするのもおいしい。
魚肉ソーセージは適当に切ってパン粉をつけてカツにするとか、ナポリタンの具にするとか、何かと重宝した。
料理は得意ではないけれど、特に、おいしいもの、を作るのは得意ではないけれど、料理するのはとても慣れている。
油揚げを焼いて、生姜醤油で食うのもおいしい。
https://r4.quicca.com/~kawai/memo/0000051.html
安い豚肉と玉ねぎと小麦粉が有れば、チリチリ焼いてカリカリにするお好み焼き風の食い物も、なんだかおいしい。
https://r4.quicca.com/~kawai/bobiroku/recipi3.html
やっすいコロッケを買ってきて、ごはんのオカズにするのもいいけれど、
8枚切りの食パンにキャベツの千切りと一緒にはさんでソースかけて食うのもおいしい。
そしてなんと言っても、マルシンハンバーグにはお世話になった。
今でも1個60円くらいだ。
https://r4.quicca.com/~kawai/diary/0613.html
オカズにしても、パンにはさんでも、とにかく安い。
どんぶりメシの上に目玉焼きを乗せるだけ、ってのもおいしい。
給食で良く食べた、カレーと食パンの組み合わせもいいね。
100円のレトルトカレーと食パンが有れば食える。
安い大衆食堂にも良く行ったものだった。
今では本当に少なくなったけれど、安い大衆食堂があちこちに有ったものだった。
ガラスケースに入っているオカズを好きなだけ選んでそれでメシを食う。
金が無いと、マカロニサラダをオカズにしてメシを食ったりした。
マカロニサラダにソースをかけてオカズにするのだ。
なので、今でもなんだかマカロニサラダは好きだし、ごちそうに思える。
マヨネーズが入っていると、油分やコクが有って、なんだかごちそうに感じるのだ。
チクワをオカズにする時は醤油だけでなくマヨネーズをちょっとかければごちそうになる。
そういうわけで、給料日前で金欠だ、と言いながらコンビニ弁当なんか食ってるのはアホに見える。
コンビニ弁当は安くても400円以上するだろう。
チクワをオカズにごはんを食べる、とかすれば100円以下で済むのだ。
西友で売っている5本入りの小さいチクワは1パック75円くらいだ。
貧乏メシと言っても、ごはんとおしんこだの佃煮だのの組み合わせは意外と高い。
漬物も佃煮もそんなに安くないのだ。
でも、おいしいよねぇ。
何が有っても米だけは切らさない様にしておく、
これが貧乏メシの極意です。
安いコロッケは強い味方
大根めし
https://r4.quicca.com/~kawai/bobiroku/recipi6.html
ひき肉が安い時に買って小分けして冷凍しておく
三食ごはんはとてもおいしいごちそうです