【ビジネスにも自己管理にも】続きが気になるツァイガルニク効果
こんにちは!
川江光です!
テレビ番組やドラマを見ていると、いいところでCMに切り替わり「続きが気になる!」という気持ちを多くの人が経験したことがあると思います。
これは「もっと知りたい、どうなるの?」と未完成のものほど記憶に残りやすいという特徴を利用した「ツァイガルニク効果」という手法です。
今回は「続きを知りたい」「最後までやりたい」という気持ちを上手く利用したビジネスや自己管理に役立てる方法をご紹介します。
①ツァイガルニク効果とは
ツァイガルニク効果とは、
人は完成(完了)したものよりも未完成(未完了)のものほど記憶に残りやすいという現象です。
例えば、試験中に時間切れで解けなかった問題が「どうやるんだっけ」「答えは何だっけ」
と解けた問題は覚えていないものの、解けなかった問題はずっと気になってしまうような現象です。
この心理を使ってビジネスでは主にマーケティングや広告の場で多くツァイガルニク効果が活用されています。
分かりやすい活用例としては、
テレビやドラマでよく聞く「続きはCMの後!」という言葉。あえて結末までの時間を置くことで「もう時間だけど結果が知りたい」と最終的にどういった結果になるのか続きが気になる心理を使っています。
他にも映画や本、ニュースアプリで試し読みから、2ページ以降は会員登録で有料になっているシステムも同じ手法です。
読み終えたら完了するという心理を使って、継続的に購入する仕組みを作っています。
途中まで読むとつい続きが気になって、有料会員の登録をすることもこの現象を利用したサービスになります。
このように、私たちの生活の中ではツァイガルニク効果をうまく活用したビジネスが利用されています。
②自己管理方法として
未完成のままで区切ることによって、より続きが気になり興味が向くツァイガルニク効果ですが、ビジネスシーンだけでなく仕事や勉強でも活用することができます。
例えば、
・前日に翌日のタスクに少し手をつけておく。
・あえて80%の完成度で作業を止めておいて、翌日に見直しも含めて100%の完成を目標にする。
このように「未完成のものを完成させたい」という思考を利用することで、一気に100%の完成度に仕上げようとすると重たいタスクや作業も、少しずつ完成させていく事で「この続きからしよう」と翌日の作業の波を自分で作ることができます。
同じように例えば読書においても、1冊全て読む!と決めると、まとまった時間が必要になり、読書をする時間を決めることから決めていく必要が出てきますが、移動の時間だけ、1日〇分、と読書をするタイミングを分けることで、内容が気になり「早く読みたい、知りたい!」という思考から自然と習慣化にも繋げることもできるのではないでしょうか。
③まとめ
今回は人は終わったことよりも、終わっていないものに対して記憶が残りやすく、興味が持続するツァイガルニク効果についてご紹介しました。
「もっと知りたい」「最後まで完成したい」という気持ちを上手く利用して、マーケティングや自分自身のタスク管理として活用してみてはどうでしょうか。
以上
川江光