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読書記録「夕凪の街 桜の国」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」双葉社 (2004)です!
![](https://assets.st-note.com/img/1668352190660-iTJKglmX0b.jpg?width=1200)
・あらすじ
昭和20年8月6日の"あの日"から10年。昭和30年の広島は少しずつ、着実に復旧してきた。
だが、原爆投下の被害を受けた人々は、放射能による後遺症に苦しみ、時には、生きているだけで、後ろ指を指される。
平野皆美はあの日、一瞬にして家族親族友達を亡くし、死に物狂いで、何とか生き長らえた。だからこそ、この平穏な日々が自分にとっているべき世界に思えない…。
「この世界の片隅に」の著者が描く平和とはなにか、原爆投下とは何だったのか、そしてそれを知ってもなお生きていくこととは。
以前読書会で「この世界の片隅に」を紹介した際に、ならば是非読んで欲しいと逆紹介されたのがこちらの作品。
以前の記事にも書いたが、大学生の頃に家族で広島に行ったことがある。広島平和記念資料館で見た写真は、本当に、この世とは思えない有り様であった。
悲しいかな、人は自分とは異なる者から距離を置く生き物である。好き好んでそうなった訳でもないのに、違うものに対して嫌悪感を抱いてしまう。
私たちにとって"知らない"="嫌い"なのだ。
自分と異なる国籍や考え方に対して拒否反応が出るのは、知らないがゆえに、理解できないため、怖いのである。誰だって自分にとって怖いものは、嫌いなはずである。
多分ほとんどの人が、かつての戦争のことを知らない。でも同じ過ちを繰り返さないようにと、現代の我々が知っているのは、かつての先人のお陰である。
だからこそ、私たちはもっと"知る"必要がある。世界を広げるべきである。極端になる必要はないが、受け入れるのが大事だと私は思う。それではまた次回!
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