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読書記録「瑠璃の宝石③」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、渋谷圭一郎さんの「瑠璃の宝石③」KADOKAWA (2022)です!
![](https://assets.st-note.com/img/1693313726289-LWcBGG0qtQ.jpg?width=1200)
・あらすじ
試験休みで友達と海水浴に来ていた女子高校生の谷川瑠璃。海中で見つけた"キレイなもの"が宝石ではないかと胸を弾ませる。
だが同級生の瀬戸さん曰く、それはただのガラス、なんの価値もないものだと撥ねつけられる。
諦めきれない瑠璃は鉱物研の大学生 荒砥凪と伊万里曜子に相談する。確かにこれはシーグラス(ガラス)だが、なんの価値もないものではないと。
鉱物の研究者を夢見る瀬戸さんという新しい友だちとともに、オパールやバラ輝石、そしてサファイアの"石の先"を目指す。
1巻・2巻の面白さに、続けざまにBOOK-OFFへ買いに走った次第。やはり地学は面白い。
先日上野は国立科学博物館に行ってきた。日本館3階には日本で採れる鉱石が展示されているのだが、日本だけでも386種類の鉱石が存在する(国立科学博物館のデータベースより)。
日本における鉱石の分布図や、地層のどの辺りで採取可能なのかが展示されいてるコーナーもあるのだが、他の展示物と比べて見劣りするためか、熱心に見る人は少ない。
鉱石や地層は人類の歴史以上に長い年月がかかる。その重みがあるからこそ、地学は面白みがあるのだが、どうしても宝石や鉱物といった目に見えるものばかり注力してしまう。
でも、時には綺麗な宝石が一体どこから産まれたのか、長い、長い時間を知るのも趣深いものである。
遠くを目指すだけが探検ではない。広さを感じるだけが世界ではない。「みたこともない世界」は、きっとすぐ近くにある。
冒頭のシーグラスにおいても、もともとはただのガラスである。しかし、海に長い年月もの間さらされたことにより、まるで宝石のようなキレイなものを作り上げるのだ。
自然は決して遠くにあるものではない。そんな素晴らしさにちょこっと気づかせてくれる、お気に入りの漫画です。それではまた次回!
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