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自分を変える必要はなかった
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
先日も記したことではあるが、私は静かに生きたいタイプである。読書会の参加者から、たまに飲み会や他のイベントに誘われるものの、気が進まないものは丁重に断っている。
昔は誘われたからにはと顔を出したり、これもまた人との繋がりをつくるためだと言い聞かせて足を運んだりした。
自分自身を変えたかったのだ。今までの性格ではダメなんだと、自分を変える必要があるんだと、言い聞かせていた。
だけど、結果論ではあるが、自分を変える必要など、なかったのかもしれない。
だいぶ前に読んだ、スーザン・ケインの「内向型人間の時代」講談社 (2013) を改めて紐解いた。
先日読んだ「『静かな人』の戦略書」にも通じるが、内向型の人間だからこそできることがある。外向型の方が良しとさせる風潮にある現代において、内向型の人が持つ物静か、控えめ、寛大、温厚、そして謙虚さがどれほど必要な力であるか、データや事例とともに紹介している。
ビジネス書や自己啓発本コーナーに行くと、自分を変える方法だとか、自分の殻を破る方法に関する書籍で溢れている。かくいう私自身、その類の本はよく読んでいたし、今でもたまに読む。
周りを見渡せば、自分よりも人とコミュニケーションを取れる人が多い。誰とでも気さくに話をして、初対面でもすぐ打ち解けている。
去年無謀にもテレアポとして営業職になったのも、実際コミュニケーション能力を高めたかったところにある。少なくとも面接に合格している時点でマシだとは思うが、営業を通じて自分を売り出したかった。
心のうちで、自分ではない人間になることが成功への道だと言い聞かせていたのだ。それではセルフモニタリングではなく、自己否定だ。
今になって思うと、今までの自分を否定していたのだと思う。こんな風に振り舞わねば、外交的にならねばと、無理をしていた。
だがどうやら、性格というものは変化させることはできても、輪ゴムのように限度があるらしい。
年月を経ても、生まれ持った気質は私たちに影響をもたらす。性格のかなりの部分は、遺伝子や脳の神経系によって運命づけられている。
もっとも、環境によって自分を変えられるという理屈もある。周りの人が優れていれば、自分もその人のようになろうと変わっていくものだと。
だが、そのような人たちのようになりたいと、心から思えなかったらどうだろう。ただギャップを感じて、自分の価値を自分で下げてしまう。
私自身の経験で言えば、自分を変える必要はない。
ただ、必要なのは一歩を踏み出す勇気である。
私でさえ、無理だとわかったから今ここにいる。挑戦したから、道を間違えたことに気がついた。まだライターになって3ヶ月半ではあるが、やってみたから分かることが、たくさんある。
そこで大切にしたいのは、周りに合わせることではなく、自分が何をしたいかに沿って行動することである。
自由な時間は、自分がどうあるべきかではなく、自分がなにをしたいのかにもとづいて過ごそう。大晦日の晩を静かに自宅で過ごすのが幸せだと感じるのならば、そうすればいい。
団体行動が嫌ならば、ひとりで映画を見れば良い。大人数が苦手ならば、仲のいい友達とだけで、たまに食事をすれば良い。周りからどう見られるかではなく、自分がやりたいことをすれば良い。
そうやって、自分の心がやりたいと望んでいることに注力する。
そうすれば、自分なりに満足できる道が見つかるかもしれない。誰がなんと言おうとも。
何だかんだ、今日でNoteの連続投稿を300日継続した。その間に、自分を変えようと奮闘する時期もあったが、結果的には自分を変えるのではなく、自分に向いていると思われる仕事をしている。
ただ、端から見たら、自分を変えたと見えるのかもしれない。それで良いじゃないですか。
大きく変化したいという方は参考にならないかもしれませんが、ちょっとした変化を望むならば、一歩を踏み出すことが大切です。私が読書会を始めたように。ライターになろうと道を決めたように。
ちょっと偉そうなことを言ってしまいました。それではまた次回!
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