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読書記録「瑠璃の宝石⑤」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、渋谷圭一郎さんの「瑠璃の宝石」第5巻 KADOKAWA (2024) です!
![](https://assets.st-note.com/img/1726836040-4RTfCWyQt16Fw28sn0K5kVrM.jpg?width=1200)
・あらすじ
キラキラした鉱物が好きな女子高生・ルリは、ひょんなことから、今は廃部になってしまった「地学部」の活動ノートを見つける。
そこには、 “水晶の木を見た”という記述が残されていた――!
謎めいた鉱物を見つけ出すべく、高校生たちの冒険が始まる。
読めば地球がもっと好きになる。科学と好奇心の鉱物採集アドベンチャー、大反響の【旧・地学部篇】を完全収録の第5巻!
個人的にお気に入りのシリーズの最新刊。学生時代から根強く残る地学への好奇心を揺さぶられる、好きな漫画である。
最初は宝石目当てに始まった瑠璃だったが、地学を研究する大学生 荒砥と出会い、徐々に地学の世界に引き込まれていく。
同級生で地学の研究者を目指す瀬戸さんや、5巻目にして新たな仲間 笠丸さんとともに、かつて地学部が見たという「水晶の木」を目指す。
博物館や科学館でも、地学分野の展示が好きな人。人類の歴史よりも遥かに長い、大きな存在に心揺さぶられる。
聳え立つ山々や深い谷、大きな滝などを目の前にしたとき、それらを作り出した、自分よりはるかに大きな何かの存在を意識することがある。ひとりの人間には手に負えそうにない、壮大な何か。
その大きな存在に立ち向かう人もいる。
ある人は登山として登り、ある人は未踏の地を冒険する。
そして、新たな発見のため研究する者もいる。
その道はいずれにしても、過酷な道である。
ただ単に趣味として登山や発掘をするのではない。もちろん、それを生業にする人はいるが、誰しもなれるわけではないだろう。
同級生の瀬戸さんも、地学の研究者を志す者。しかし、幼少期に両親が「趣味を仕事にするのはどうか」と話しているのを聞いてしまい、夢を言えずにいた。
それでも、好きなことは簡単に諦められるものではない。
世の中には、「そんなことをしたところで一体何の意味があるのだ」と言われても、前に進まねばならぬ。
おかしくない。そのままでいいんだ。あの頃の私より、瀬戸さんはずっと前に進んでいる。未知を追求し続けられる熱意もある。これからも本気でぶつかって泣いたらいい。
夢を叶えるのは、決して簡単なことではない。
そもそもその夢が、本当に自分が目指している場所かも分からない。
たとえ叶えたとしても、その道をずっと進めるのかも、分からない。
もっとも、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクの言葉を借りれば、未来はいつだって白紙なのだ。
だからこそ、自分で書き足していく。たとえ間違えたとしても、書き直していけばいい。
気にすべきことは、間違えてしまったことじゃない。間違いに気付き、修正できたかどうかだ。
この考え方は、研究者だけでなく、仕事や人生にも役に立つだろう。
新刊の腰帯を見てびっくり。なんとアニメ化が決定したらしい。久方ぶりにアニメを見ようかしらん。それではまた次回!
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