自称読書家 花を愛でる
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
大型連休にも関わらず、何も予定を立てていない人。旅行に行くわけでも、友人からBBQに誘われることもなく、自称読書家は静かに生きている。
でも折角のいい天気。ちょこっと自転車でひとっ走りしたい気分。
そうだ、前々からお花を飾りたかったんだと思い、最寄りの園芸センターにぷらっとお出掛けしようと決める。
地元で造園が盛んだったのもあってか、お花や植物には馴染みがある。母もベランダでお花を育てていたからか、花があることに違和があまりない。
とは言え、植物に詳しいわけでもないし、花言葉もあまり把握していない。
まぁ花が出てくる作品ならばいくつか思い出せる。バーネットの「秘密の花園」や筒井康隆さんの「時をかける少女」。ボードレールの「悪の華」……は流石に違うか。
お花というか、植物が関わる物語だと有川浩さんの「植物図鑑」や、三浦しをんさんの「愛なき世界」が挙げられる。
恋のライバルが人間ではなく植物という恋愛模様。これもこれで良き。
そう言えば、「花をながめて大切なことに気づく100の言葉」(かんき出版)という、花の写真と伴に名言を紹介する書籍を、実家のトイレに置いていたっけ。
話を戻すが、都市部にはお花屋さんはあっても、鉢植え用お花を取り扱う店はあまり見かけない。地元の川口市にいた頃は、近所に大きめの園芸センターが沢山あったけれども。
そんなこんな、自転車で神保町へ行くルートの途中で見かける、最寄りの園芸センターへ。
どのお花も綺麗で、子どものように目移りしてしまう。それに、何を基準に選べば良いのかもよくわかってない。
そう言えば、お花屋さんが舞台の漫画に、こうの史代さんの「街角花だより」があった。店長のうららさんと、失業を機に店員になった凛さん、花言葉をテーマにコミカルな掛け合いで物語が進んでいく。
花を見繕うときに、どう選んでいるのですかと聞かれた際に、うららさんが「花が教えてくれるんです」と語っていったのを思い出した。
そんなわけで、あまり深く考えず、花とのフィーリングに沿っていくつか見繕う。
フェリシア、ラベンダー、ロベリア、ペンステモン。寒色系の爽やかな色合いが揃った。
うん。ド素人の感性にしては、結構いい感じの塩梅になったと思う。ガーデニングしている人が見たら、バランスとかは悪いと思うけれども、私は気に入っている。
話が飛躍するが、以前読書会にて、松浦弥太郎さんの「あたらしいあたりまえ」をご紹介いただいた際のこと。「雨の日には花を買う」というエッセイが印象深くて、真似していると語っていた。
気分が落ち込んだり、雨が降ってナイーブになりがちな日こそお花を買って、こういう日だからこそ、ちょっとした楽しみを得ようという感性は大切にしたい。
そりゃ、毎日お花に水をあげたり、色々手間のかかることはあるけれども、それを上回る良さがお花にはある。
それに、室内に入り込む風にも、ちょこっとラベンダーのいい香りがする。もしかしたら、時間を移動することもできるかもしれない。
お花のある生活ってのも悪くないものである。それではまた次回!
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