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有頂天家族の日

12月26日。今日は「有頂天家族の日」だ。

森見登美彦さん原作の「有頂天家族」アニメ化10周年の節目として、今年(2024年)から認定・登録されたそうだ。

12月26日の由来は、「偽右衛門選挙」が行われた日でもあり、下鴨家の大黒柱 下鴨総一郎の命日でもある。

きっと京のどこかで、金曜倶楽部が忘年会を催しているだろう。狸鍋を囲いながら。

場所は三条木屋町の「べろべろばあ」だろうか。まぁ年の瀬だし、京大青竜会が既に貸し切っているかもしれない。

昨日はクリスマスだったから、京都市内に住まう狸たちが、こぞってケンタッキー・フライドチキンを訪れたに違いない。

狸はフライドチキンが好物である。洛中のケンタッキーに出入りしている客のほぼ半分は狸に占められるという統計もある。

森見登美彦「有頂天家族」より抜粋

今夜は洛中洛外の狸たちが集まり、偽右衛門を決める選挙が行われているだろう。

京都一人旅にも持参した「有頂天家族」。天橋立へ向かう普通電車に揺られながら、読了した1冊。

六角堂はへそ石を見て、「君は本物の石のように見えるが、実はたぬきなんだよね」とニヤニヤしたり。

下丸屋町のノスタルジアにて、偽電気ブランを堪能したり(マスターと森見登美彦さんのお話をしたのもいい思い出)。

いやはや。結局、今年の京都旅行も、夏だけになってしまった。

八坂さんに願掛けしたけれども、やはり自ら動かぬことには、京都に赴く機会はない。

だから最近は、夏の京都探訪記を読み返したり、フォトブックを見返したり。松栄堂のお香で京都を感じたり。

渋谷は「スタンドうみねこ SiB100」にて、蛸屋町で飲んだクラフトビールを飲み行ったり。

東京でも京都気分を味わうことはできるけれども、やはり本家本元には敵わない。

来年はそうね。下鴨神社は納涼古本まつりは行くとして、五山の送り火を見たい。

志は高く 目標は低く
阿呆を混ぜりゃ結果
愉快になれる

milktub「成るがまま騒ぐまま」より抜粋
(有頂天家族2 オープニングテーマ)

来年も、「面白きことは良きことなり」の精神で、阿呆に生きていこう。それではまた次回!

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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