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大阪駅の屋上にある農園に行ってみた

この記事は、大阪駅の駅ビルの屋上にある農園を訪ねたときのレポートです。写真を見ながら、「ハイキング」に行くような気分でお楽しみください。取材日:2024年12月6日


■ 案内図で「天空の農園」を発見

先日、大阪駅で案内図を見ていたら、不思議な設備があることに気づきました。

下の写真は、同駅の北側にある駅ビル(ノースゲートビル)の案内図です。赤い矢印にご注目ください。

ノースゲートビルの案内図

この写真では、あまりに小さくで見づらいですよね。
そこで拡大しました。

ノースゲートビルの案内図(拡大イメージ)

そうです。
ビルの14階に「天空の農園」があるのです。

これほどの巨大駅の屋上に農園?
なぜそんなものをつくったの?
そもそも農園で何をつくっているの?

これは、行かなければらならい。
ライターという職業柄、そう思い、行ってみました。

■ 最初はエスカレーターで移動

まず、5階にある「時空(とき)の広場」に行きました。ここは、駅のホームや南北連絡橋の真上にある広場で、大阪駅のシンボルになっている場所です。

「時空(とき)の広場」

ここから11階の「風の広場」までは、エスカレーターやエレベーターで移動できます。

「風の広場」に続くエスカレーター
「風の広場」到着
「風の広場」にある映画館。ロゴがカッコいい

■ ハイキング気分で階段を登る

「風の広場」に到着すると、そこには「天空の農園」に至る入口がありました。

「風の広場」にある「天空の農園」の入口

ここから「農園」までのアクセスは、「階段のみ」です。

入口にあった看板と、農園があることを予感させる植物
入口にあった看板
入口にあった看板

「天空の農園」へは軽いハイキングコースとなっております。

「軽い」って、どれぐらい軽いの??

疑問を感じながら、階段を登ってみると…
なんとなく不安を感じる看板が次々と登場。

水分補給をうながす看板
階段にある注意書き
延々と続く階段
手すりにあった注意書き

■「天空の農園」にあったものは…?

ようやく階段を登りきり、頂上に到着。
そこは眺めがよい場所でした。

階段の先にある頂上からの眺め

ただ、「天空の農園」は頂上ではなく、そこから少し下がったところにありました。

頂上から見下ろした「天空の農園」
手前にあったブドウ園
収穫時期は7〜8月。季節がちがいました
菜園の入口。朝9時に着いたので、まだ開園していませんでした
柵外から撮影した菜園。おっ! こんなところにキャベツが。奥はダイコンとネギ?
手前は…ニンジンでしょうか?

■ なぜ屋上に農園を?

大阪駅に「天空の農園」が設置された理由は、正確にはわかりません。
ただ、大阪ステーションシティの公式サイトには「グリーンコンセプト」というページがあり、次のように記されています。

時を意識し、感じられる、居心地の良い緑を
地域の個性を活かしながら、時を意識し、感じられる、居心地の良い「緑」を演出し、まちを訪れるお客様や通過するお客様、まちに集い・暮らすお客様に、五感で体感していただきます。

大阪ステーションシティ・グリーンコンセプト

また、現在は、国土交通省が「地球温暖化対策」や「ヒートアイランド対策による熱環境改善を通じた都市の低炭素化」を目的として、屋上の緑地化を推進しています(出典)。

以上のことから、屋上の緑地化の一環として、大阪駅の駅ビルに「天空の農園」がつくられたのではないかと、私は推測しました。

■ 大阪駅でハイキングできる名所?

さあ、今回は大阪駅の「天空の農園」をご紹介しました。
お楽しみいただけたでしょうか?

ちなみに、私が訪れたのは12月初旬。
取材のためにスーツを着用していました。
明らかに農園に行く格好ではありませんね。

それでも、階段の上り下りで「苦しい」とは感じませんでした。
まさに「軽いハイキング」という感じです。

ぜひ、大阪駅に行かれた際には、「天空の農園」に行ってみてはいかがでしょうか? 私は1回しか行っていませんが、季節ごとに農園の様子が変わるのが楽しめると思いますよ。







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川辺謙一@交通技術ライター
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