属人化との戦い
自分にしかできない仕事をしよう
属人化をなくそう
どちらも素敵な言葉で私は好きです。
なんとなく相反するような見た目のこの2つですが、この2つをつなぐ私の理解は『自分にしかできない仕事を、他の方が再現できるように道筋を言語化しよう』です。
時は遡ること10年前、第1子を授かって仕事をしているときの元上司から
「明日から仕事できなくなってもいいように、仕事をしなさい」という声をかけてもらったことが、属人化について深く考えるきっかけになりました。
もう少し元上司の言葉を詳しく書いておくと「妊婦は体調がすぐに変わる。流産・早産のリスクは常にある。今、今日の帰りに、明日の朝、何かあった時に堂々と休めるようにしなさい。」とのことでした。
この言葉をもらって、自分のリスクについて、まだ自分があまり深刻に考えていなかったと気がつきました。
よく考えれば、妊婦だからということではなくて、いつだって誰だって事故に遭うかもしれないし、明日生きている保証なんてないのが当たり前。でも当時の私は、どこか明日は今日の延長線上に当然にあるものと思っていました。
さて、話が別のところに行ってしまいそうなので、属人化との戦いに話を戻して「自分にしかできない仕事を、他の方が再現できるように道筋を言語化しよう」を、私はどうやって取り組んでいるか書きます。私は、以下の2つに取り組んでいます。
やったこと(≒マニュアル)を記録する場所をつくる(場所は一等地!)
思い切って人に渡して、一緒に↑の情報を更新する
「マニュアルをつくる」というのが属人化と戦うためによくある戦法なのですが、私はマニュアルを作成することよりも、誰でも閲覧・追記・更新がしやすい場所にマニュアルの場所を確保しておくことが大切だと思っています。
マニュアル狂だった私は、マニュアルを完璧にすることに心血を注いでいました。でも、マニュアルは古くなります。そして、完璧に作ったマニュアルほどメンテナンスにも時間がかかり、本来の仕事の時間を圧迫します。そして何より、どんな完璧なマニュアルも見られなければ意味がない!作成した後の活用がどのようにされているかに対して、きちんと寄り添っていかないといけないのです。
そのため、属人化との戦いは『マニュアルを完備すること』ではなく『やったこと(≒マニュアル)を記録する場所をつくる』『思い切って人に渡して、一緒に↑の情報を更新する』ことを心がけています。
私のした仕事が、みんなのした仕事が積み重なって、活きた資産として、生き続けられるといいな。
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