スローキャリアへの旅立ち:自分らしい生き方の追求
スローキャリアを歩む
私がスローキャリア形成を通じて学んだことは、人生における「速度」よりも「方向性」と「満足度」が重要であるということである。社会からの期待や一般的な成功の定義に囚われず、自分自身の価値観に基づいたキャリアを築いてきた。ここでは、その体験を踏まえ、スローキャリア形成の魅力と、それを実現するためのヒントを共有したい。
10年の時を経て再び開いた「スローキャリア」
2004年に刊行された高橋俊介先生の「スローキャリア」は、当時、私のキャリア観に大きな影響を与えた。この本は、キャリアの上昇志向を超えた新しい価値観を提案し、多くの読者に「自分らしい生き方」を考えさせるきっかけを与えた。10年ぶりにこの本を手に取り、改めてその内容を見返すと、時代が変わっても変わらぬ価値があることに気づかされる。
自分らしい価値観の発見
その本が世に出た2004年、慶應義塾大学SFCに在籍していた私は、一般的なキャリアパスに疑問を感じ始めた。多くの卒業生が高収入や昇進を目指す中、私にとっての幸せは仕事の成果だけでは測れないものであった。大切な人たちとの時間、趣味への没頭、社会貢献といった、自分の価値観に基づく生活を重視するようになった。
挑戦と再チャレンジ
私のキャリアは、常に新しい挑戦と再チャレンジの連続であった。卒業後は家業の手伝いをし、コンビニでアルバイトをし、塾で生徒の教育に従事した。そしてプログラマー、システムエンジニアとして新たな経験を積んだ。また、神戸新聞地域創造での勤務を経て、地元姫路を離れ、東京で新たなスタートを切りった。その後、国内を転々としながら水中計測に携わり、さらに経済産業省・JOGMEC直轄の事業である、三次元物理探査船「たんさ」での仕事を経験。それぞれの職で学んだことは、私のスローキャリア形成において重要な糧となった。失敗を恐れず、常に自分らしい価値観に基づいて行動することが、私の成長を促したと思う。
スローキャリアの実践
スローキャリアを実践する上で最も大切なことは、自分自身との対話を怠らないことである。私は、定期的に自分自身の価値観や目指すべき方向性を見直し、現在の仕事がそれに沿っているかを評価してきた。また、時間を「買う」ことの重要性を実感し、食器洗い機や自動掃除ロボットの利用や趣味への投資を通じて、自分の時間を有意義に使うよう心がけている。
スローキャリアの響き
以上がこれまでの私のスローキャリアの経験である。
「スローキャリア」の中で高橋氏は、急速なキャリアアップや社会的地位の追求よりも、自分のペースでキャリアを形成し、仕事と生活のバランスを重視することの重要性を説いている。この考え方は、10年前も今も、私たちが直面する「速さ」を求められがちな社会に対する有力なアンチテーゼではないだろうか。
”幸せな”スローキャリアへの招待
スローキャリア形成は、自分自身の価値観に基づく生き方を選択することである。自分の体験から学んだことは、自分らしい幸せを追求することの重要性に他ならない。スローキャリアを通じて、自分自身の人生に投資し、真の満足を得ることができる。あなたも、自分らしい価値観を見つけ、スローキャリア形成の旅を始めてみてはいかがだろうか?自分だけの幸せなキャリアを築くために、今日から一歩を踏み出すことから始まる。
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